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◆不定期日記ログ◆

LOG 2017-03

■2017-03-04 : ねんね伝説
 最近、消灯後に娘に寝物語をしている。


ぼく「じゃあ最初にガチャを回そうか。アイチャンは何のお話をしてほしい?」
娘氏「さんかっけい!」
ワイフ「最初にガチャあるんだ……」
ぼく「では三角形の話をするとしよう。昔々あるところに三角形がいました……」
(中略。完全アドリブなのでクオリティは推して知るべし)
ぼく「……こうして三角形は荒野へ旅立ったのでした。つづく」
ワイフ「えっ終わり? 続きは?」
ぼく「明日またログインボーナスをもらってガチャを回さないとシナリオが進まないんやで」
ワイフ「酷いシステム」


 ―――翌日―――

ぼく「昨日は三角形が旅立ったところまで話したね。ではまたガチャを回そう。今夜は何の話をしてほしい?」
娘氏「のこぎり!」
ぼく「のこぎりが仲間になりました。出会いの物語が解放されました」
ワイフ「そのアナウンス要る?」
ぼく「三角形が歩いていると大きなのこぎりがやってきました……」
(中略)
ぼく「……こうして三角形はふたたび荒野へ旅立ったのでした。つづく」
ワイフ「終わり?」
ぼく「明日またログインボーナスをもらうんやで」
ワイフ「課金しよ?」


 ―――翌日―――

(娘氏泣き寝入りにつきおやすみ)


 ―――翌日―――

ぼく「きのう連続ログインボーナスが途切れたから今夜はガチャ回せんのやで」
ワイフ「酷いシステム」
ぼく「せやから再インスコして最初からやで。さあアイチャン何の話をしてほしい?」
娘氏「さんかっけい!」
ぼく「三角形はあまり強くなかったからリセットして別のにしたほうがいいぞ」
ワイフ「リセマラあるんだ」
ぼく「さあアイチャン何の話をしてほしい?」
娘氏「おんせんたまご!」
ぼく「ではおんせんたまごの話をするとしよう。昔々あるところにおんせんたまごが……」
(中略)
ぼく「……こうしておんせんたまごの冒険が始まったのでした。つづく」
ワイフ「ねえ課金しよ?」


 レア度が低いキャラを引くと完全にモブだったり、連続ログインボーナスがたまるとSR以上確定のガチャが引けたりと激アツな仕様なのだが、肝心の娘氏は単語を投げてくるだけで別段何も反応してくれないのであった。
 
■2017-03-10 : ぱそこんのなまえ
 現在我がオフィスで稼働しているパソコンたちには、それぞれネットワーク上の名前がつけられている。

 名前は一部の例外を除き、現在の使用者の苗字のローマ字表記に「-PC」を付けたものが使われてきた。だが、これが意外と、所有者が変わったときに付け直すのが面倒だとか、故障や廃棄のとき物悲しい気持ちになるとか、そういうささいな不都合を生んでいた。
 考えてみれば、この名称はPC担当(つまり俺だ)が使用年数を管理するときくらいにしか使わない。型番でもまったく業務に差し支えないレベルのものである。だからといって番号では味気なさすぎるが、上記のような問題にくわえ、やたら重複する使用者名をわざわざ使うこともあるまい。


 というわけで新しいパソコンからじわじわとPC名を変えていこうということになった。英単語であればなんでもいいが、あまりパワーのあるワードは使いたくない。あとできれば何かテーマにそった英単語のリストがあれば、今後も命名がスムーズになる。何のリストに従おうか。

「十分な数の単語を擁するリストで……」
(プリキュアとか……)

「簡単なアルファベットのみで表記が可能で……」
(プリキュアかな……)

「主張しすぎず、良いイメージの単語が多く……」
(プリキュアだ……)

「今後も定期的に新しい単語が追加されて……」
(プリキュアしかない……)

ぼく「MARCHとかSUNNYとかにしてはどうでしょう」
上司「車の名前か。それでいいよ」

 さしあたってはマーチ、サニー、アクア、ビート、エコーあたりでスタートして様子を見てみよう。


 個人的にはBanditとかDaidalosなどソウカイニンジャの名前をつけて、故障のとき「ヒュージシュリケン=サンがやられたようだな……」「おのれニンジャスレイヤー=サンめ……」みたいなことが言いたかった。
 
■2017-03-19 : 知らない俺の物語
 幸運にも映画館へ行く時間が取れたので、『モアナ』か『ひるね姫』を観よっかな~~と出かけて、上映時間が合った『ひるね姫』のほうを観てきた。
 なにしろ去年は邦画の話題作が何本も出たのに全部ことごとく旬を逃してひとつも観れてないありさまで、映画館へ行くだけでも貴重な時間なのだ。


 映画「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」オフィシャルサイト

 この徹頭徹尾キャラクターにハイライトもシャドウも入れない塗り、最近の流行りなのかなあと思ったけど、『君の名は。』も『バケモノの子』も最低限の陰影はついているようなので気のせいだった。作画は楽そうだけど、光の表現とか立体感とか要求されると大変そう。
 そして音楽が下村陽子先生であらせられる。「下村陽子がアレンジしたデイ・ドリーム・ビリーバーが主題歌なので観ろ」で通じる人にはこれ以上の言葉は要らないがいるのかそんな奴。でも「下村陽子がアレンジしたFF4バトル2が聴けるからマリオRPGやれ」っていったらやる奴いない? いないか?

 公開されたばかりの映画なのでストーリーのネタバレは避けよう。お話の感じはまあ公式の「ストーリー」を見てもらうとして、ここから先はそれより多少つっこんだ話になるので、観る予定のある人で情報をシャットアウトしておきたいタイプの人は一旦帰ってほしい。そして必ずここに帰ってきてほしい。


 主人公はなぜか続き物の夢を見る。その夢の世界は、子どもの頃にねんねする前に父親が語ってくれたおとぎ話と同じだ。ヤバイな、俺も娘に語る物語はもうちょっとまともなものを創作する必要があるか。
 冒頭からこのおとぎ話が始まるが、「王国」が「父の勤めた大工場」であり、「魔法」が「AI」であることはすぐに読み取れる。それがわかるころ、おとぎ話の比喩表現が、現実世界でいま起きている状況とリンクしはじめる。

 このへん『テラビシアにかける橋』をちょっと思い出した。あれも現実世界の状況がシビアになると空想世界もテラシビアになる演出があった。ただこちらの場合、夢の世界の描写は「現実世界に実際に起きたことの比喩」にとどまらず、夢の世界の比喩表現を使っていま現実に起きていることを説明し始めるので多少複雑になる。

 たとえばファンタジー世界であるキャラクターが焼死するシーンを出すことで、そのキャラクターが現実世界で解雇(Fire)されたことをド派手に示したりしてくる。わかる人だけにわかりやすく言うと「コパール城は鉄のとりでよ! ふつうに攻めるんじゃダメッ!!」「そうだ!」「そうだ!」っていうのをクライマックス全編でやってる状態。だからクライマックスで何が起きたか、具体的なことは想像するほかない。


 しかしこの比喩表現、「王国=企業」「魔法=AI」として、その王国に攻めてくるカイジュウじみた「オニ」は何を示しているんだろう。「王国の兵器では太刀打ちができず、魔法でしか倒せない存在」という設定が明言されている以上、単にお父さんが『パシフィック・リム』のファンだった、というわけではなさそうだ。

 おそらく「オニ」が示していたのは「車検証」ではないだろうか……俺は今日、車検当日になって車検証を紛失していることがわかり、むなしくも車検を始めることができなかった……あんなもんどうやったらダッシュボードの中から消えるんだよ……二年前に車検を通した工場で、車検の期限を示すステッカーも正しい期限を指しているというのに、あの紙ッペラ1枚ないだけでなぜ車検を始めることができないのか。再発行はお役所の開いている平日でないとできない。なぜなのか。俺にはすでに国から個体番号を示すナンバーが振られているのではないのか。それなのに認め印と書類を携えて首長の居城へ赴かなければ、二年前に車検を通したことすら調べられないのか。いったい何のための番号だ。このようなくだらないペーパーのやりとりで現場の人間の作業量をスポイルし続けているから、我が国は後進国へ転落しようとしているのではないのか。それが「オニ」というカイジュウになって、海外から日本企業を殴りに来ているのではないのか。それを破壊する英知の光こそがAIなのではないのか。無敵のマイナンバー制度とAI市役所があれば自動車工場も俺も無駄足を踏まなくて済んだのだ。こんな馬鹿な話があるか……むしろこんな紙ッペラを証明書に使ってる中世レベルの土人国家ニッポンこそがファンタジーのおとぎ話で、実際の俺は無敵のマイナンバー制度による快適で幸福なマザーコンピューターの支配を受けているのではないのか……? そうに決まっている……車検期限までにモーフィアスが赤い薬を持ってきてくれるんだぁ……ウフフフ……。
 
■2017-03-29 : 娘月報・三月
 2歳10ヶ月~11ヶ月の記録。


  • こどもちゃれんじにドはまりしている。特に「こどもちゃれんじEnglish」のDVDが大変なお気に入りのようだ。巧みな広告戦略により娘氏は次号が届くのを心待ちにしており、幼少時からガッチリと顧客を抑えておく福武書店のワザマエに舌を巻いている。
  • 娘氏「アイチャンえいご覚えたんだ~~」ぼく「何を覚えたの?」娘氏「ベネッセ」ぼく「アッハイ」
  • ワイフの病院に付いていったとき、先生に「静かにできるかなー?」と聞かれて大声で元気よく「はーい!」とお返事する娘氏。だめだこりゃ。
  • 本日は娘氏が「♪も~も~い~ろ~くぉ~ば~~(裏声)じぇーっ!(地声)」って無限にくり返しているので発狂寸前。
  • 娘氏が「あめのふじたろう見よーよ!」というのはモモクロチャンの「天手力男(あめのたぢからお)」のライブ映像を要求するとき。に、似てねー! と思ったが、ライブDVDを観てみたら曲の前に確かに「あめのふじたろぉ!」って紹介してた。娘氏のせいじゃなかった。
  • カーオーディオでモモクロチャンのアルバム流してると、曲が変わるごとに「あっ!アイチャンのだいすきなだいすきな、うただ!」というので全部好き。
  • 娘氏「もういらない、かーたん食べちゃって」ワイフ「そっか……」娘氏「わりぃね~。せっかくちゅくってもらったのにわりぃね~」ワイフ「なにこの2歳児……」
  • 怒られると「怒られたァー……」って顔をするようになった。
  • ワイフが日中に行われたイタズラについて俺に報告していると「チクられたァー……」って不満げな顔をするようになった。あげく「しょうがないしょうがない!」とか自分で言ってた。
  • いとまきまきの歌の節で「まーよーぐねぐね まーよーぐねぐね じーってじーって まーよーぐねりん(早口)」って歌ってて謎。
  • 娘氏「おもち♪もちっもちっ♪」ワイフ「何の歌?」娘氏「おもちのうただよ~?」ワイフ「誰が歌ってるの?」娘氏「おもちだよ~?」ぼく「ギンギー料理みたいな流れやめて」
  • パパチャンの出勤が気に入らないのか、Yシャツを着ようとしている俺に向かって「パパそのおようふくハンガーにかけちゃって!」と具体的な指示を出す娘氏。
  • 知らない小学生男子たち「あれー!この子はなに?」アイチャン「このこは、アイチャンだよお!」男子「何言ってるかわかんないね!」なんか意思疏通できてないけどいっしょに鬼ごっこしてるぞこいつら……
  • 公園で知らない小学生男子とデンジャラスゾンビの良さについて語り合っているうちに、アイチャンはいままで頑なに拒否してきた滑り台をシューってできたのでありました。
  • まな板の上で包丁トントンしてると目ざとく「きゃべつ!? きゃべつくだしゃーい!」と千切りキャベツを要求する野菜大好き人間の娘氏。まな板の上に手を出してくるので危険極まりない。
  • ひらがなが単体ならほぼ完全に識別できるようになった。ひらがな表の「さ」と「ち」を指さして「よくにているねェー」「なんでにているのかな~~」と言っていたので平安時代の人は反省して明確な回答をください。
  • ぼく「これでアイチャンは自分の名前が読めるようになりましたーおめでとうございまーす」娘氏「パパチャンはかっこいいひとになりましたーおめでとうゴザイマシタ……(小声)」ぼく「お、おう、ありがと……」
  • 21時寝かしつけ開始 → 22時ねんね → ワイフねんね部屋脱出 → ぼくねんね部屋脱出 → 居間の電気つける → 振り返るとちっちゃい手がフスマを開けている → 娘氏「アイチャンめがさめちゃったの」→ Mission failed...
  • 娘氏「ダグヴァー!ジュキジキダァー!」ぼく「ああ~~アイチャンの知性帰ってきて~~」娘氏「ちせいがお馬さんに乗ってかえってきました」ぼく「あっ知性さ~~ん!」
  • トイレトレーニングは停滞中。お腹が痛いというのでオマルを出してきてフタを開けてやったら「トイレすわらないよ!」「トイレくんのふたをしめて!」「パパチャントイレくんをあっちにしまって!」と順を追って拒否された。
  • そんな娘氏だったが、こどもちゃれんじの「トイレッシャ しゅっぱつ!」の教材を見せたらなんとかトイレにすわるとこまでは回復した。ありがとう福武書店……。
  • 歯磨きの仕上げみがきを徹底的に嫌がっている。まあ歯の大切さは失ってみないと解らないよね。ワイフが虫歯画像を見せて「ボロボロになっちゃうんだよ~~」って伝えているがやっぱり泣く。でもそのあとのうがいは「ぶくぶくぴゅーする!」といって自発的にやる。
  • 娘氏「パパチャンがまんして」ぼく「何を」娘氏「パパチャンおやつがまんして」ぼく「えっひどい」娘氏「かーたんゴハンがまんして」ぼく「暴君か」
  • イヤイヤ期の子は「お風呂入ろう!」と言っても「おふろ入んない!」と言うだけなので、「お洋服ぬぎぬぎ対決だ!」と宣言して自ら脱衣することで娘氏の自発的な入浴を促すライフハック。
  • ワイフ実家でネコチャン同士が喧嘩してるのを見て、「リリチャンもリンチャンも、よくばりだから!もったいないよ!」と知ってる限りのネガティブな言葉を総動員して諌めようとする娘氏。
  • プリキュアさんの映画CMを見てすばやく「これみよーよ!」と反応する娘氏。そんなに好きかモフルン……。翌週には「これみたーい!アイチャンもキラキラライトもらいたーい!」とより具体的な要求が出てきた。まだ30分すら座ってられないからダメです。
  • なぜかつくしを異様に怖がり「ひゃあぁぁパパチャンおっきいだっこ!」としがみついてくる娘氏。
  • お昼寝から覚めて、部屋のふすまを開けながら「アイチャンどんどん起きちゃうんだ~~」と宣言する娘氏。
  • 幼稚園に入ると靴の消耗が激しくなることが予想されるので、現在のサイズと一つ上のサイズを一足ずつ増やした。同じデザインの靴を買ったのに微妙に仕様が変わっていた。気に入ったものがあったら複数サイズ一気に買っちゃうのも手だな。
シャキッとコーン
 緩衝材があったから顔書いて「コーンに生まれたこの~命~ワワワワ~♪」って歌ってただけなのにアイチャンが「こわすぎる」「こわい」「やっつけて」ってマジレスしてくる。


 プレ保育も親子教室も終わり、いよいよ次は5月の入園を待つばかりとなった。最初から全く臆することがなかったが、回を重ねるごとに集団に合わせることにも慣れてきた感があり、先生にも「大丈夫そうだね」と言ってもらえた模様。今後はどんどんご両親の知らない娘氏が増えてくるので、そろそろこの記録の形も変えていく必要があるだろう。