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◆不定期日記ログ◆

■2020-09-27 : 宿泊訓練
 GoToキャンペーンだかなんだかがあるので、我々はキャンプ場に宿泊に向かった。もちろん新型コロナウイルス感染症拡大防止のために近場の県内のコテージを予約した。

 ……いちいちこういう但し書きを加えないと外出した記録もままならない社会的空気にうんざりしている。コロナ禍において「それは今やらないといけないことか?」と問われて真正面から肯定できるものは少ない。
 ヤバいと思ってるのが今まで「コロナが収まるまで我慢しよう」と思ってた「やりたいこと」が、だんだん「別にやらなくてもいいな」って思い始めてることで、「やりたいこと」が消えつつある。これがあらゆる趣味に及ぶと鬱まっしぐらなので、なんとかしなければならない。

 さしあたり県内で、かつ濃厚接触者の限られる屋外であれば精神的に言い訳がたつ。とはいえ同じことを考えている奴は多いようで、隣県山梨のキャンプ場が密々の密になってしまった報を受けて気持ちが折れそうになったが、さすがにそこまで混雑するのは例外中の例外のようだった。

ヴィレッジ
今回訪れたキャンプ場
 天気のせいで場内の雰囲気がホラー映画めいている。ワイフいわく今回は本当にコテージに宿泊するだけなので、コンロや卓上七輪など何かを焼く装備を持ち込んでおく必要があるし、マットや毛布も用意する必要がある。コテージの前に車をつけてそれらを随時取り出していく。

 炭に火をつけながら考えた。前に薪を燃やしながら考えたように、これは「昭和」だ。俺の生まれた村では昭和どころか平成のはじめまで、薪を燃やし、ボイラーで水を加熱して湯を沸かしていた。村は文明化され、とっくに抜け出した過去の話のはず。なぜ令和のこの時代にこのようなことをしなければならないのか?
 その答えの一つがサバイバルである。以前考えを改めたように、もはや数日ライフラインが停まるような災害は毎年襲来しており、そのときにキャンプを趣味としていれば、炭やコンロなどをサバイバルの選択肢として活用することができる。マットと寝袋で眠る練習をしておけば、避難所に押し込められても精神的にタフでいられるだろう。
 だから俺は特に山や自然が好きというわけでもないのにこんなことをしている……そう、これは「宿泊訓練」なのだ……。


 「宿泊訓練」……大人になって誰もその単語を知らなかったので驚いた。
 「林間学校」というのはアニメやゲームの学園モノにだけあるイベントだと思っていた。俺の村の学校にはそんなものはなかった。代わりにあったのが、学校の校庭にテントを張り飯盒炊飯をする「宿泊訓練」だった。今になってみればアレが林間学校だったのだ。もともと学校が林間にあるというだけだったのだ……!

 よくもぼくをォ!! だましたなァ!!
 よくもだましたアアアア!! だましてくれたなアアアアア!!