Oneside Flat Web

◆不定期日記ログ◆

■2018-02-24 : CDリッピング物語
 ここ数年、音楽CDの取り込みはWindows Media Player(WMP)を使ってきた。
 はるか昔は午後のこ~だなどといったフリーウェアを駆使していたものだが、PCの乗り換えを続けるうちに環境を構築するのが面倒になり、マイクロソフト様にお任せした形だ。ようは易きに流れたのだ。


 しかしここ数年、CDDBによる曲名などのタグ付けがまともに機能しなくなった。
 WMPはAMGというCDDBしか扱えないので、こうなるともうCD取り込み機能は死んだも同然。AMGでなくGracenoteのCDDBにアクセスできるリッピングソフトに移らなければならない。

 俺は当然Win10標準のGrooveミュージックを起動した。
 しかしこいつにはなんとCD取り込み機能が付いていない。
 後継ソフトがこのありさまで「WMPと使いわけろ」と言ってるのに、AMGのCDDBが終わってることについては何も対策を用意しないのだ。本当にデジタルミュージック界隈は俺をナメている。

 俺が常々「暗黒メガコーポが考えた最強の音楽プレーヤーでのファイル管理には1ミリも同意するつもりはない」と断言しているのは、こういう事態がたやすく起こりうるからだ。
 このように容赦なく暗黒メガコーポは弱者を切り捨てる。弱者というのはいまだにCDとかいう物理媒体で音楽を入手するのがコスパ最高の日本とかいう島国の野郎のことだ。つまり俺だ。

 そこに当然「ウチならできますよ」とシリコンバレーくせえ息を吹きかけてくる黒Tシャツの男がいる。iTunesだ。クソッたれ。たぶん日本人の9.9割がおまえんとこのアプリかソニーのアプリで音楽を取り込んでいるんだろう。そしていつか切り捨てるんだ。俺のように。俺は絶対お前たちのやり方には屈しない。


 弱者のままではいけない。暗黒メガコーポの犬のままでは。家畜の安寧。虚偽の繁栄。牙を研ぎ直し、餓狼に戻らなければ。
 それはつまり、このように突然ソフトウェアを取り上げられてもすぐに別の環境を用意できる、真の男になるということを意味する。

 今の俺は完全に15年以上前のあのころの……デジタルミュージックライフを始めたころの精神状態に戻っているッ!
 つまりやるべきことはまずWinamp様の召喚である。
 なんとWikipedia情報ではWinamp様がGracenoteのCDDBを扱えるとある。
 開発が止まってほぼ死体となったソフトを動かすのはもはやネクロマンシーに近い業ではあるが、動くなら動かしてみせる。

 しかしこれは早々に躓いた。
 動くには動くが、2014年くらいの段階でGracenoteにアクセスできなくなったらしい。これでは用をなさない。
 次に俺の目に留まったのはQuintessential Media Playerだった。
 このクソ長い名前には憶えがある。俺がWinamp5になじめずに移住したソフトだ。まだ生きているとは思わなかった。

 まずこいつはCDのリッピングに午後のこ~だ……じゃなくlame_enc.dllが要る。
 この化石を安全に発掘できる場所を探しあてる自信はなかったがとにかくダウンロードした。
 しかし動かない。どうやら32ビット版でないといけなかったらしい。再DL。
 ここまでやったらきちんとCDDBからアルバム名も曲名も取って来てくれるようになった。
 やはり暗黒メガコーポの支配に立ち向かえるのは市民の叡智である。
 だが今度は1曲リッピングするたびにエラーを吐く。
 これを直すためにLAMEのEXEとCLI Encoderというプラグインを別途DLしてこないといけなかった。


 こうして1時間ほどでようやくCD取り込みの手段が復興した。
 次善の策としてMusicBeeも考えていたが、今回は古巣のQMPで解決だ。
 QMP……すまなかったな……やはりお前が正しかった……
 俺があのとき易きに流れて暗黒メガコーポの犬となったのが間違いだったんだ……
 オマエもいつまで動くかわからないが、もうどちらかが死ぬまで離しはしないよ……