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◆不定期日記ログ◆

■2015-07-09 : 復活せよ?させよ?
 昨日突然「アレフガルドを復活せよ」という単語が飛来して俺を悩ませた。

 「復活せよ」?「復活させよ」ではないのか?
 「復活せよ」だとなんか「アレフガルドよ!復活せよ!」と神に祈っているような感じがする。プレイヤーの目的として命令するのなら「アレフガルドを復活させよ!」でないとおかしいのでは?

 だがちょっと待って欲しい。「レインボーブリッジを封鎖せよ」だと織田裕二のがんばりが描かれそうだが、「レインボーブリッジを封鎖させよ」だと一生懸命レインボーブリッジの管理者に電話をかけている織田裕二の姿しか浮かばない。この問題はそう簡単に正解を決めてはいけないような気がする。


 「復活せよ」は「復活する」の命令形だ。
 「復活させよ」は「復活させる」の命令形だ。

 「店を開店する」「店を開店させる」はどちらも使う。だから「店を開店せよ」「店を開店させよ」はどちらも意味に大差がない。
 だが「店を掃除する」「店を掃除させる」となると意味合いが変わってくる。後者は完全に自分の手を離れている。先ほどのレインボーブリッジの感覚はこれに近い。
 そして「店を開店する」は「店が開店する」と言い換えられるが、「店を掃除する」は「店が掃除する」と言い換えることができない。
 このように「○○する」のサ変動詞は、物によって自動詞だったり他動詞だったり両方だったりして、文法的に大変な魔窟になっている。

  • 両方つかえるもの(○店が開店する ○店を開店する ○店を開店させる)
  • 他動詞専用のもの(×店が掃除する ○店を掃除する △店を掃除させる)
  • 自動詞専用のもの(○店が爆発する ×店を爆発する △店を爆発させる)

 この例を参考にいろいろ当てはめて考えてみると、一番下の「自動詞専用」の例がけっこうあいまいだなということに気づく。
 たとえば「店が乱立する」は一見自動詞専用のところに入りそうだが、「店を乱立させる」の意味で「店を乱立する」と言うこともあるのではないか。この場合、本部からエリアマネージャーへの命令は、「市内に店を乱立せよ!」でも「市内に店を乱立させよ!」でもどちらでも通る。


 はたして「復活する」はどちらに属するのか?
 「復活する」はそもそもキリスト教用語で、まだ日本語になって日が浅く、公式の場での使用例に乏しい。だが、我々の世代にとっては、ゲーム用語として当たり前に語彙の中に入っている。
 ちょっと想像してみよう。MMORPGをやっていて、パーティのメイン盾として攻撃を受け止めていた戦士がアワレにも死亡し、パーティが崩れかかっているときに、チャットで僧侶に「戦士を復活させて!」と言うところを「戦士を復活して!」と言……わなくも……ない……か?言うかも?

 いずれにせよ、このゲームのタイトルが「復活する」というサ変動詞の使用法に革新的な影響を与えるであろうことは間違いない。ゲームの内容はあまり革新的でなさそうだけど。