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◆不定期日記ログ◆

CATEGORY 音楽

■2019-06-25 : レモン太郎
娘氏「桃太郎のおはなししてほしい」
ぼく「えー桃太郎は昨日もやったから別のフルーツがいい」
娘氏「じゃあレモン太郎がいい」
ぼく「わかった」


 『レモン太郎』

 むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
 おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

 おばあさんが川で洗濯をしていると、川の上流から、巨大なレモンが流れてきました。
 おばあさんは夢でも見ているのかと思いましたが、それは現実でした。夢ならばどれほどよかったでしょう。
 おばあさんは思わずそのレモンを拾いあげて、胸に残り離れない苦いレモンの匂いを感じながら、家に持ち帰りました。

 おじいさんとおばあさんがレモンを切ると、なんと中から元気の良い男の子が出てきました。
 子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、レモンから生まれた男の子を、レモン太郎と名付けて育てることにしました。
 レモン太郎はすくすく育って、やがて立派なTEENAGE RIOTになりました。

 そしてある日、レモン太郎が言いました。
 「もう一度遠くへ行け遠くへ行けと僕の中で誰かが歌うので、僕は鬼ヶ島へ行って、悪い鬼を退治してきます」
 レモン太郎のために、おばあさんはクランベリーとパンケーキを作り、おじいさんは「LOSER」と書かれた旗を作りました。
 そうして、レモン太郎は鬼ヶ島へと出発しました。

 旅の途中で、レモン太郎は三匹の動物に出会いました。
 それはイヌ、サル、そしてFlamingoでした。
 レモン太郎は三匹を仲間に加え、鬼ヶ島を目指しました。

 苦しい旅の末、レモン太郎の一行は、ついに鬼ヶ島へ辿りつきました。
 そこはまさに今後千年草も生えない砂の惑星でした。
 「みんな! かかれ!」
 レモン太郎の号令で、鬼たちとの激しい戦いが始まりました。
 イヌは鬼にかみつき、サルは鬼をひっかき、Flamingoは踊るままふらふら笑ってもう帰らない。

 雷雨の中、レモン太郎は鬼の親分と激しく剣を交えました。
 そのうちレモン太郎ははっと気づきました。

 「その声は、我が友、菅田将暉ではないか?」

 なんと鬼ちゃんの正体は、かつてともにひしゃげて曲がったあの自転車で走り回った竹馬の友、菅田将暉だったのです。
 どれだけ背丈が変わろうとも、そこには変わらない何かがあったのでした。
 しかし、今更悲しいと叫ぶにはあまりに全てが遅すぎました。
 レモン太郎と鬼ちゃんは互いに最後の力をぶつけ合いました。
 あたりは激しい光に包まれました。

 パッと花火が
 夜に咲いた
 夜に咲いて
 静かに消えた


 こうしてレモン太郎は鬼を退治し、おじいさんとおばあさんの元に帰ったのでした。
 手にはいっぱいの宝を抱えて。
 らるらりら。

 ※実際に物語った内容を盛りに盛ってお送りしています
 
■2018-10-03 : ゆるゆる減災計画
 我々静岡県民(あえてのクソデカ主語)はもう40年近く「東海地震が来る」と脅され続けており、その危機感は東海地震が東南海地震に進化しても変わらない。その恐怖があまりに長期にわたったため、静岡県民はついに発狂し全知全能の神の幻を見て「神様、東海地震はいつ起こるんですか!?」と問い詰め「ンー、ワッカンナイネー」と返されて逆上する始末である。

 なので我々静岡県民は、東海地震が来れば生活の全てが破壊されてしまう、という諦めにも似た恐怖とともに暮らしている。海は枯れ、地は裂け、全てのインフラが死滅し、太平洋ベルトとともに日本のGDPは爆発炎上、千羽鶴どころか支援物資の送り手すらいない、万人の万人に対する闘争状態……そんなマッドマックスやFalloutのようなポストアポカリプスに対しての、物理的・心理的備えを強いられているのが我々なのだ。

 そんな環境にいるので、いつしか俺は「災害への備え」というのを悲観的に捉えすぎていた。食糧の備蓄はする、耐震はする、しかしそれらは気休めで、本当に安心できる備えなどというのものはこの現実世界にはないのだろうと。東海地震の後に本当に必要になるのは水平二連ソードオフショットガンと肩パッド入りの皮ジャンであろうと。そんなふうに考えてしまっていた。



 だが俺は今回の北海道の地震および列島をブチ抜いた台風によりようやく気付きを得た。なにも東海地震ばかりが災害ではない。ライフラインの一部が3日くらい止まる程度の災害だって当然あり得ることであり、そういったものを想定した備えは決して無駄ではない。

 それはつまり「もっとユルい備えも必要」ということでもある。たとえば停電して何もすることがない避難所においてボードゲームで気晴らしができた、とか、何のために買ったかわからない Minecraft ライトアップトーチがまるでゲームのように部屋を照らしてくれた、とか、そういったユルめの備えが役に立つ局面も起こりうるということに気付くことができた。



 たとえば音楽だ。停電時でもカーステレオなどは意外と聴く機会があるかもしれない。
 したがって……俺はいつでもこれが聴けるように、購入してダウンロードしておくべきなのだ……これも災害への備えなのだ……。

ダイヤモンドシティラジオ
Diamond City Radio - Music Inspired by Fallout 4

 やっぱポストアポカリプスを想定してんじゃねえかよーッ!
 
■2018-07-20 : サントラ即泣きおじさんと前作主人公
 ゲーム音楽単体で泣く習性があるサントラ即泣きおじさんこと俺ですが、このたびその理由をかろうじて言語化できる例にあたりましたので順を追ってご説明します。
 
 今回ご紹介するサントラは『SPLATOON2 ORIGINAL SOUNDTRACK -Octotune-』で、その名の通り『スプラトゥーン2』のDLCのサントラです。以下イカをやってない人にもわかるようにお話しします。


 イカのDLCである「オクト・エキスパンション」は、イカのメインコンテンツであるネット対戦とは直接関係ない、ソロプレイ用のステージクリア型アクションになっています。それにはちょっとしたシナリオが付随していて、DLCでないほうのソロプレイコンテンツには登場しなかったキャラクターの背景が主に語られるという触れ込みでした。

 そしてPVの段階で、これに「3号(前作マイキャラの通称)」が登場することが予告されていました。前作主人公が続編に出ることについて、我々はいろいろな例を知っています。そしてその扱いが極めて難しいことも。
 しかも3号は、作中でなにも喋らず、ただひたすらプレイヤーのアバターとして存在するタイプの主人公です。言うなれば俺本人なのです。これを続編に登場させるのはかなりの困難を伴うことがご理解頂けると思います。

 そして俺は3号の登場シーンまでゲームを進めました。それは会話もない一瞬の登場でした。しかし俺は全て納得することができました。なぜなら、そのとき流れたのが前作の代表的BGMである「Splattack!(Youtube)」だったからです。


 スプラトゥーンのバトルBGMには「実際にイカの若者たちの間で流行っているバンドの曲」という設定があります。Splattack! は前作の代表曲でしたが、「2」では2年たって流行が変わったということで続投はしていません。イカはなにしろ享楽的なので、2年もすればヒット曲などあっという間に忘れ去ってしまうのでしょうか。俺はなんだか勿体ない気持ちでいました。

 しかしそれはここで Splattack! を使うためだったとわかりました。
 俺はそのわずかな時間で3号の人生を見ました。あんな享楽的なイカだった前作の俺が、真面目に警備隊みたいな活動をしてて、ストリートの流行とか知らないで、今でも2年前に聴いてた曲を聴いてるっていう、俺の手を離れてからの3号がどう生きてきたのかが一瞬で理解できました。
 俺が流行の音楽を追わなくなったのはいつだったでしょう。その前後で俺の人生には何があったのでしょう。3号は享楽的に生きるのをやめ、イカ社会のための戦いを始めていたのです。


 これが俺が『Octotune』の Splattack! を聴いて涙を溢れさせた顛末です。これについては珍しく、順を追って説明すれば比較的共感を得られる案件だったのではないかと思っています。
 他のたいていの案件は「アレルギー反応……?」としか言いようがないくらい意味不明なので、せっかくなので書き記しておこうと思いました。
 
■2018-07-18 : 交響組曲ドラゴンクエストⅤ
 ゲーム音楽のコンサートが増えている。たいへん喜ばしいことだ。
 そんな中、我が県でもドラゴンクエストⅤの音楽会が開かれる運びとなった。我々夫婦は前回のFFコンサートと同様に娘を預け、喜び勇んでコンサート会場へと向かった。……前回と違うのは、後部座席に義父が座っていることである。

 実にまずい。前回のように涙でベロンベロンになってしまっては面目が立たない。……だが大丈夫だ、手持ちのドラクエのオーケストラサントラではなぜか俺は泣かなかった。理由はわからない。すぎやまこういちに耐性があるのかもしれない。しかしⅣのオーケストラサントラで『武器商人トルネコ』になった瞬間に「不思議のダンジョンの曲がァァ~~」って泣いてたので確実とは言えない。俺の涙腺にはまだ俺の知らない秘密が隠されている。
 本日の演奏曲目を見ると、手持ちの音源(Amazon)と曲順まで同じであることがわかった。つまり予習はできている。俺は安堵した。

 生演奏の迫力は俺の心を鷲掴みにして天空城へと連れ去ったが、なんとか泣かずに聴ききることができた。ただ『高貴なるレクイエム(全滅のテーマ)』の悲しげな旋律が響きわたると、「こ……こんな重厚で悲愴な曲をバックに『ぬわーーっっ!!』ってした人がいるらしい……」ってなって目に涙を滲ませながら半笑いになっていた。本当に意味がわからない。俺の涙腺にはまだ俺の知らない秘密が隠されている。


 幕間のトークではドラクエあるあるネタを絡めながら楽器についての解説も行われ、これをきっかけにオーケストラに興味を持って欲しいという情熱を感じた。

「では会場のみなさん、挙手をお願いします! まずビアンカ派の人~~!」

 え、えらいことや……せ、戦争じゃ……

 どうやら指揮者の人とセカンドバイオリンの人が圧倒的にビアンカを推す中、コンサートマスターの人が初回プレイでフローラを選んだらしい。いくさが始まる。
 しかしこのLGBT時代に再リメイクしたらルドマンとも結婚できるようになるのだろうか。ルドマンルートでどのように勇者を生み出すか考え出すと止まらない。

 ダンジョン曲を演奏する前のトークで「最新作のドラクエXIは塔が少なくて寂しい」みたいなことを言っていた。言われてみればなぜドラクエの世界にはあんなに塔があるのだろう。神の塔とかはまだギリギリ灯台的な施設だったのかなって感じだけど、デモンズタワーは明らかに魔物の前線基地であり険しい山中にあるので謎が深い。要るかその高さ?
 
■2018-05-18 : 歌詞に出てくる女性の美しさコンテスト
 そもそもの話の発端は、「世界三大美人(クレオパトラ・楊貴妃・小野小町)」の小野小町について、どう考えても他2人と釣り合わない、というところであった。
 実際にどれだけ美人であったかわからない、という以前に、他2人はその美貌で国の興亡に深く関わっているが、小野小町は歌人であり政権に関わっていない。何を考えて選んだのか。選出基準がガバガバにもほどがある。

「美人だという描写があるだけでいいというのなら、小野小町を外して太陽のKomachi Angelを入れてもいいはず」

「突然のB'z」

洒落たヒールでキレのあるステップしてるし、口唇にはバラが似合うので絶対美女に違いない」

「それがアリなら他にももっとすごい美人がいるはず」


 こうして「J-POP歌詞に出てくる女性の美しさコンテスト」の幕が上がった。
 なお、女性ボーカル曲だとどうしても歌う人のイメージに引っ張られるため、男性ボーカル曲限定となった。俺たちはどうしても、クレオパトラや楊貴妃に比肩する美女を、歌詞の中から見出さなければならなかった。


「こういうのはやっぱり昭和アイドルが強い。ギャランドゥとか絶対強い。真紅な唇がキラリと光るたび狙った男落としてくので間違いなく美女」

「シブがき隊は?」

アッパレ・フジヤマとか強いぞ……なにしろビキニ姿の美しさを『渚 絶句』の三文字で表現しきってるからな」

「そのあとのお嫁さんに Come on! Come on! Come on! のせいでだいぶ神秘性が薄れる……」

「じゃあ沢田研二はどうか。OH! ギャルとかタイトルはアレだけど、ワインのシャワーを裸にあびようとか言ってるし」

「美人じゃないと絶対許されないやつだ……BUMP OF CHICKENのアルエも可愛くないと許されない感じある」

嬉しいときどんなふうに笑えばいいかわかんない人は反則だと思う」

「じゃあ星野源のとかもダメか」

「ドラマ主題歌やアニソンはどーしてもイメージがかぶってくるから外そう」

「Mr.Childrenは? シーソーゲームとか」

友人の評価はイマイチなのがネックかなー……たぶんクラスでいちばん可愛い子! みたいなタイプじゃないでしょ」

「mcATの女はレベル高そう。ごきげんだぜっ!まなざしはかなり挑発的な奴とか」

ちょっとやばいじゃん へそも出しちゃってる人か……ーこれはギャランドゥ系ですね美女ですわ。布袋寅泰のバンビーナあたりも同系統っぽい」

「T.M.Revolution……はあんまり相手の女性のこと描写してない感じ」

魔弾とか、そもそもちゃんと付き合っていたかも非常に曖昧な人はちょっとね……」

「アイドル的な売り方の人だとあまり歌詞の女性を美人描写しにくいのかも……じゃあSMAPもダメかな……$10とか」

「いやまて『バラひとつじゃ君を飾れないだろう』って強くないか。バラが似合う程度の女は全員倒せる」

「強さ議論スレみたいになってきた……」

「もっとこう、具体的なしぐさや容姿の描写がされてる人はいないのか」

「それなら青のりの彼女が優勝では? 夕焼けにとけこんで顔を真っ赤に火照らせて 照れ笑いすごくかわいいんだからすごく可愛いのは間違いない」

青のり前歯についてるんですがそれは」

「逆に考えれば、バジリコ前歯についてても眉毛が微妙につながってても許されるレベルの美貌ってことかもしれない」

「そういうのじゃなくて、詩的な表現で女性の美しさを描写してて欲しいんだよな……」

「ヴィジュアル系はそういうの得意そう。MALICE MIZER……あっGacktは?」

VANILLAか! あいつは強いな……誠実なmoralistだし想うがままに革命が起きるぞ」

「革命起きてるじゃん」

「強い。これはクレオパトラに並んだわ」



 こうして「J-POP歌詞に出てくる女性の美しさコンテスト」の暫定1位はVANILLAさんになりました。おめでとうございます。
 
■2018-02-24 : CDリッピング物語
 ここ数年、音楽CDの取り込みはWindows Media Player(WMP)を使ってきた。
 はるか昔は午後のこ~だなどといったフリーウェアを駆使していたものだが、PCの乗り換えを続けるうちに環境を構築するのが面倒になり、マイクロソフト様にお任せした形だ。ようは易きに流れたのだ。


 しかしここ数年、CDDBによる曲名などのタグ付けがまともに機能しなくなった。
 WMPはAMGというCDDBしか扱えないので、こうなるともうCD取り込み機能は死んだも同然。AMGでなくGracenoteのCDDBにアクセスできるリッピングソフトに移らなければならない。

 俺は当然Win10標準のGrooveミュージックを起動した。
 しかしこいつにはなんとCD取り込み機能が付いていない。
 後継ソフトがこのありさまで「WMPと使いわけろ」と言ってるのに、AMGのCDDBが終わってることについては何も対策を用意しないのだ。本当にデジタルミュージック界隈は俺をナメている。

 俺が常々「暗黒メガコーポが考えた最強の音楽プレーヤーでのファイル管理には1ミリも同意するつもりはない」と断言しているのは、こういう事態がたやすく起こりうるからだ。
 このように容赦なく暗黒メガコーポは弱者を切り捨てる。弱者というのはいまだにCDとかいう物理媒体で音楽を入手するのがコスパ最高の日本とかいう島国の野郎のことだ。つまり俺だ。

 そこに当然「ウチならできますよ」とシリコンバレーくせえ息を吹きかけてくる黒Tシャツの男がいる。iTunesだ。クソッたれ。たぶん日本人の9.9割がおまえんとこのアプリかソニーのアプリで音楽を取り込んでいるんだろう。そしていつか切り捨てるんだ。俺のように。俺は絶対お前たちのやり方には屈しない。


 弱者のままではいけない。暗黒メガコーポの犬のままでは。家畜の安寧。虚偽の繁栄。牙を研ぎ直し、餓狼に戻らなければ。
 それはつまり、このように突然ソフトウェアを取り上げられてもすぐに別の環境を用意できる、真の男になるということを意味する。

 今の俺は完全に15年以上前のあのころの……デジタルミュージックライフを始めたころの精神状態に戻っているッ!
 つまりやるべきことはまずWinamp様の召喚である。
 なんとWikipedia情報ではWinamp様がGracenoteのCDDBを扱えるとある。
 開発が止まってほぼ死体となったソフトを動かすのはもはやネクロマンシーに近い業ではあるが、動くなら動かしてみせる。

 しかしこれは早々に躓いた。
 動くには動くが、2014年くらいの段階でGracenoteにアクセスできなくなったらしい。これでは用をなさない。
 次に俺の目に留まったのはQuintessential Media Playerだった。
 このクソ長い名前には憶えがある。俺がWinamp5になじめずに移住したソフトだ。まだ生きているとは思わなかった。

 まずこいつはCDのリッピングに午後のこ~だ……じゃなくlame_enc.dllが要る。
 この化石を安全に発掘できる場所を探しあてる自信はなかったがとにかくダウンロードした。
 しかし動かない。どうやら32ビット版でないといけなかったらしい。再DL。
 ここまでやったらきちんとCDDBからアルバム名も曲名も取って来てくれるようになった。
 やはり暗黒メガコーポの支配に立ち向かえるのは市民の叡智である。
 だが今度は1曲リッピングするたびにエラーを吐く。
 これを直すためにLAMEのEXEとCLI Encoderというプラグインを別途DLしてこないといけなかった。


 こうして1時間ほどでようやくCD取り込みの手段が復興した。
 次善の策としてMusicBeeも考えていたが、今回は古巣のQMPで解決だ。
 QMP……すまなかったな……やはりお前が正しかった……
 俺があのとき易きに流れて暗黒メガコーポの犬となったのが間違いだったんだ……
 オマエもいつまで動くかわからないが、もうどちらかが死ぬまで離しはしないよ……
 
■2017-04-09 : ギンギラギンにさりげなく
 よく考えたら『スニーカーぶる~す』はぜんぜんブルースじゃないぞ……
 『ハイティーン・ブギ』にもブギウギ要素がまったくない……
 『ためいきロ・カ・ビ・リー』もロカビリーではなかった……
 『情熱☆熱風☽せれなーで』もセレナーデとは言い難い……

 俺はこのような偽装に30年以上気づかずに過ごしていたのか……
 こうなると『ミッドナイト・シャッフル』もシャッフルと見せかけて全然スウィングしてないっていうネタだったのかもしれない……マッチ恐るべし……
 
■2016-05-09 : BRA★BRA FINAL FANTASY
 娘を預けて吹奏楽のコンサートに行ってきた。
 もちろん普通のコンサートでなくてこれ。

 BRA★BRA FINAL FANTASY BRASS de BRAVO

 何度も述べている通り、俺には「ゲーム音楽単体で泣ける」という不可解な性質がある。そこに目をつけたあんどう君がチケットを押さえてきた。なんということだ。このままではコンサートホールでガチ泣きする不審な男になってしまう。

 身の危険を感じた俺はすぐにCDを手に入れて予習を始めた!
 そして確信した!
 ダメだ……これダメなやつしかない……!
 ダンジョンメドレーとかいう地味~な奴にすら俺の涙腺が反応している……!
 もはや顔面鼻水まみれになる悲愴な覚悟を決めて俺は当日を迎えた。

 物販コーナーで限定版のCDを買ったあと、アンケートに記入する。なんでも「思い出の一曲」について書くと、コンサートの途中のMCでラジオのお葉書のように読まれるらしい。一曲なんて無理だろと思ったが、昔バイエルに載っていて初めて両手で弾けた「迷いの森」を書いておいた。

 開演後さっそく植松伸夫本人による前説が始まる。「題名のない音楽会」で見たノリのよさがそのままこの静岡の地で至近距離で拝めるとはすごいイベントに来てしまったぞ。ここより先は当日のセットリストに一部言及するので注意してほしい。セットリストは地域によって変わるらしいけれど。


 まずは予告されていたFFバトル2メドレーでスタート。FF4のボス戦闘曲、FF5のボス戦闘曲と続いて、いったん木管楽器のつなぎの部分が入ったあとFF6の三闘神戦が一気に展開してくるところが特に涙腺に来るわけだけど、こうして余裕を持って構えていられるのも予習してさんざん部屋の隅で感涙にむせびながら天井を見上げていたからで、そうでなければ一撃死まちがいなし。危ないところだったぜ(顎まで伝った涙を拭いながら)。

 星降る峡谷(FF7コスモキャニオン)は、静かな序盤を心地よく聞いていると終盤の急激な盛り上がりに涙腺が対応できず死ぬ。この曲で太鼓だけじゃなくてシンバルとか打ってくるの壮大すぎてずるい。なによりFF7の曲はプレイステーション登場時の郷愁と分かちがたいのでずるい。同じ理由でFF4もずるい。

 大部分が退場して、木管系の小編成で演奏されるFF1/2/3 フィールド・メドレーは同行したあんどう君の涙腺も破壊した。予習が足りないからだぜ(鼻に入りそうになった涙を拭いながら)。静かな展開ながら最後に1/2/3のメロディーが渾然一体となって脳にデルタアタックを仕掛けてくるので初見だと涙腺が即死するのである。

 「題名のない音楽会」で見たのでたぶん来るだろうなと思っていたのがFFモーグリのテーマで、これは観客が手拍子などのボディパーカッションで参加する演目。ティンパニ奏者のモーグリお兄さんによる破天荒なレクチャーが行われ、存分に手を叩き足を踏みならした。参加するタイミングになると植松さんや指揮者の栗田さんが笑顔で促してくるのが心地よい。

 ゴールドソーサーは全員リコーダーでの演奏。童心あふれる楽器で絢爛な曲を演奏するという変化球の編曲ながら、これがなぜか賛美歌のような謎の荘厳さを生むのである。「題名のない音楽会」でFFメインテーマをリコーダー演奏したときはオモチャ感あふれるクリアボディのリコーダーだったが、今回はちゃんとしたリコーダーだった。なおFFメインテーマはこのあと参加企画として演奏され、会場からもリコーダー所持者による演奏が加えられた。音量調整していたけどどうやってバランスとってんだすげえな。

 前半戦最後はハンターチャンスで、これはFF9の曲が「時忘れの迷宮」のサントラにアレンジで入っていたのをよく聴いていたので感慨深さがある。問題はFF9も時忘れの迷宮もどちらも1ミリもプレイしていないのでこの涙が何を根拠に流れてくるのかがわからないことだ。


 休憩を挟んで後半戦はMCもなしに突然のビッグブリッヂの死闘から始まる。これについてはもう原曲からして緩急のつけどころがハッキリしていてずるい。特にこの編曲では最後にグッと沈んでグッと持ち上げてからまたタメを入れて、ティンパニが「デン!ドデン!デデドン!」って打ち鳴らされるところが涙腺に大ダメージ来るんだけど、そういえばこの人さっきモーグリお兄さんやってたなと思ったらなんとか正気を保てた。

 開演前に書いたアンケートは、そのうち5つほどが読まれたわけだけど、この間BGMとしてハープの人がソロでエアリスのテーマとかバラムガーデンとかを爪弾いていてめちゃくちゃ贅沢だった。「思い出の一曲」は別にFF関係でなくても読まれるのね。普通にクラシックの曲を挙げてる人もいた。そして突如読まれる「あんどう」さんのアンケート。思い出の一曲はFFメインテーマ。なんだこれ……植松伸夫本人の口からあんどう君とお父様との思い出が読まれているぞ……ハープの生演奏をバックに……どういうことだよ……ここがヴァルハラかよ……。

 失神しそうになってたらいつのまにか演奏者が減っていたので、これは予告されてた魔導士ケフカが来るぞと防御態勢を固めていたら、そのままザナルカンドにてFragments of Memoriesと少人数アンサンブル3連戦が来た。ジャジーなアレンジの効いたケフカの後に、ゲームでは一切心を動かされなかったくせに「題名のない音楽会」でガチ泣きしたザナルカンドで、弱った涙腺にFF8のウィンヒルが来るのがたまらない。特にウィンヒルは油断していた。FF8はラグナの物語。

 もはや髪型しか覚えていないレベルのシーモアバトルも、生演奏となると金管木管の各パートが押し合いへし合いしてくるような編曲のせいでかなり攻撃力が高い。そしてプログラム最後が片翼の天使。グワーッ!CDにない!!だが「題名のない音楽会」でやった曲だしたぶん来るだろと思っていたので何とか耐えた!「セフィロス!」の部分の叩きつけるかのような迫力には参ったが、会場にセットされた鐘はこの「カーン…」のためだけにあったんだと思うとちょっとじわじわ笑えてきた。


 アンコールは、楽器持ち込み可の参加企画であるマンボdeチョコボであることはわかっていたので、じっくりみんなで拍手をしていたところ、指揮者の栗田さんがヒョコッと戻ってきてタクトを振り上げた。おい待てこのイントロはThe Man with the Machine Gunだ!不意打ちでこれはずるい。CD聞いて10秒で涙腺のことを諦めた曲はほかにない。しかもこれ生演奏だとドラムの迫力がすごい。もうスネアひっぱたきまくりですごい。すごいよこれ(語彙も死亡)。

 最後の最後のマンボdeチョコボは、観客の吹奏楽部ガチ勢からマラカス部隊までが舞台に上がってえらいことになる。
bbff2
壇上に上がる参加者
 すげえ人数なのがおわかりいただけるだろうか。シエナのメンバーの隙間にもみっちり。このマンボdeチョコボだけは写真撮影可で、SNS等に掲載することも可、というか推奨されていた。聴くだけでなく演奏する楽しさも知ってほしい、広めたいというブレない姿勢を感じる。

 ところで会場で鼻をすする音がたまに聞こえたので「やい~~!俺以上に泣いてる奴がいるぞ!見てやろう!」とチラ見したらあからさまに花粉症の人だった。あ……そうですよね……花粉症……アレルギー……まさかこの意味不明な涙と鼻水はアレルギー反応……?


 ゲーム音楽のコンサートは世界的に増えているようで(参考記事)、崇高なるクラシック愛好家の間では苦言も出ているようだけど、今まさに一般の民衆にオーケストラの新曲を提供しているのはベートーヴェンやモーツァルトでなくゲームや映画なわけで、その点において異端でもなければ低俗なものであるはずがないのである。もっともっとこういう音楽に触れる機会が増えて欲しいと願う。
 
■2015-12-10 : イギリスかぶれ
「『ひつじのショーン』の主題歌歌ってるのコレ、石井竜也なんだよ」

「石井竜也って米米CLUBの?」

「そう」

「やっぱイギリスのアニメってことで、米米CLUBの『米』の部分がユニオンジャックに見えるから選ばれたのかな」

「イギリス人強引だなー」
 
■2015-11-22 : ゲーム音楽史の音楽会
 『題名のない音楽会』が「ゲーム音楽史の音楽会」と称してゲームミュージックを演奏する回だった。

 何度か述べている通り、俺には「ゲーム音楽単体で泣ける」という不可解な性質がある。ゲームの名シーンを思い出して泣いているわけではなく、本当に音楽単体で泣くので気持ち悪い。気持ち悪いが涙が出てくるので仕方ない。当然のごとくこの回でも落涙した。

 終わったころワイフが起きてきて「たぶん泣いてるだろうから居間に入りづらかった」と述べた。さすがに俺の性質を理解している。

「最後のファイナルファンタジーとかゼルダとか絶対泣いてると思った」

「正確に言うとその前のパズドラから既に泣いてた」

「パズドラやったことないのに……」

 その後娘と三人で録画をもう一回見たがやはり泣いた。気持ち悪いが涙が出てくるので仕方ない。
 
■2015-03-22 : 痛快ブギウギ通り
 『おかあさんといっしょ』を観ていたら、「ボログツブギ」が流れてきて一瞬で幼い日に引き戻された。
 けっこう我々の時代から脈々と歌われている曲は多いようだ。
 しかしブギとはまたシブい。
 
 「我々の世代ならともかく今の子どもにブギウギは古すぎるのでは……」

 「私たちの世代もちょっとブギウギって感じじゃなかったと思う」

 「いや、そんなことはないだろう。俺だって子どもの頃は子守歌に『おっかあ……ブギを聴かせてくれヨ……ブギウギをヨ……』ってせがんだもんだぜ」

 「いやな子どもだな」

 「でもみんなブギーな胸騒ぎがしたら超ベリベリ最高ヒッピハッピシェイクだっただろ?」

 「それは一理ある」

 結論としては「別に古くはなく、ブギのリズムには普遍性がある」ということになった。
 決して東京ブギウギやスモーキン・ブギばかりがブギではないのだ。
 
■2012-07-08 : ゲッワイエンターフ……
 最近カラオケで困る「フェードアウトで終わる曲」ってあんまり無いな、昔はけっこうあったのに……と思って記憶を手繰ったんだけど、単にこの手法を小室さんがよく使ってたってだけなのかもしれない。
 
■2011-06-20 : グラディエーター
 映画『グラディエーター』を観た。
 もちろんコロッセオの予習で。
 ところでコロッセオって殺っせ(以下セッコ略)


 ふと思ったんだけど、こういう時代モノの映画って、
 重厚なオーケストラのサントラがつきものだ。

 俺の知る唯一の例外が『ロック・ユー!(A Knight's Tale)』で、
 中世馬術試合にQUEENの楽曲がてんこ盛りという、
 異様にアグレッシヴな快作映画であった。

 だがよく考えてみると、オーケストラが生まれたのはバロック期。
 『グラディエーター』の時代から1000年以上も先の話だ。

 だから、この剣闘士の出撃シーンに、
 重厚なオーケストラがしっくりくるのは明らかにおかしいはずなのだ。
 古代ローマ人が観たらQUEENと大差ないだろう。

 そういう意味では『ブレイブハート』のジグは素晴らしかった。
 いったい俺たちはどこで洗脳されたのだろうか。
 
■2011-01-13 : サガ3時空の覇者
 「サガ3」のリメイク版が発売されて、
 店頭でトレーラームービーを観てた、というか聴いてたんだけど、
 音楽が当然のようにラスボス戦だった。

  シリューは電撃ムチでソールをこうげき
  ソール「もっと!もっとダメージを与えるのだ!」

  シリューは電撃ムチでソールをこうげき
  ソール「もっと!もっとだー!グヘッ……いかん、意識が……」

 みたいな風景が脳内によみがえってきた。
 ちょっ……やめてよネタバレ!

 しかし公式サイトで聴ける音楽のアレンジが予想以上に良い。
 笹井さんの楽曲は「ルドラ」みたいにハードになってるし、かなりロックよりにイトケンの手が入っていて、GFDMのイトケン曲みたいだ。
 03とか21のルドラっぽさがたまらん。本当はこういう曲だったんだなあ!
 そして22のドラムがどえらいことになってる。もはや手が付けられない。

 ……じゃ、CDだけでも買ってくるか!!(ゲームはやるヒマありません)
 
■2010-11-18 : 本日のつぶやき
 借りて取り込んだはいいがタグを付け忘れて7年もの間Track1とかになっていた洋楽のアルバムがあって手がかりもなく放置していたところ余所で偶然知った曲がアルバムの9曲目らしくまさかと思いTrack9を聞いたら一致して他の曲名も埋まったときの感じ、アリアハン城の宝箱部屋に入れたときの爽快感に超似てた。
 
■2010-06-01 : スーパーハッピー
 最近、わりと断片的にテレビを観る。

 そんな断片的なテレビ視聴の中で、たまたま二日連続でm.c.A.T.がらみのネタを見ていたため、今朝の「SATC」(セクサナシリ)の特集を「mcAT特集」と聞き間違えてしまったのは当然のことだと言えよう。

 女子が固まって「mcATのファッションに憧れる!」「mcATのメンバーになりたい!」とか言ってるから、日本はまだまだ捨てたもんじゃないな、とか誤解してしまった。