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◆不定期日記ログ◆

CATEGORY さすらい

■2022-07-21 : 軽井沢卍リベンジャーズ
 俺史上9年ぶり5度目の軽井沢!!

 2008年にスタートした「軽井沢を拠点になんかする回」にひさびさの復帰を果たしました。娘氏が生まれてから参加していなかったのでゆうに9年のブランクがあります。とはいえここ数年この回そのものが停止されており、ブランクがあるのは全員お互いさまといったところでした。

 久しぶりに参加して感じたのは「パーティメンバーに日記書きを加えていないと、いつどこにいったのかわからなくなる」という事です。「戦力にならない吟遊詩人を追放したSランク冒険者パーティ、ダンジョン攻略順を忘れ崩壊」みたいなラノベはありませんか?

 今回のトピックスとしては、初めて小学生男子が参加しました。娘氏も「アイチャンもついていきたい」と言いましたが、温泉に寄ることが多い関係上、一人で女湯に入らせるわけにはいかないので諦めてもらいました。以下、行ったところをダイジェストで記録しておきます。

■信玄餅ファクトリー

餅もちの社
 まずは南下して山梨へ。ここでは桔梗屋信玄餅の生産ラインをみっちり見学できる。あのビニールの外装は手作業で結ばれていたんだね。考えてみりゃ機械化は難しそうだが、実際にビニールを結ぶラインで働く人々を見るとすごい緻密な仕事をしているなあという思いを新たにした。

 売店では『鬼滅の刃』や『ゆるキャン△』の外装の信玄餅が売っていた。もともと和柄の鬼滅は言うまでもなく、ゆるキャンのほうもテントを模したデザインでうまくハマっていた。
 ただキャラクターが全面にでかくプリントされているのがせっかくのデザイン性を損ねていた。キャラを置いたほうが多くの人にリーチするのであろう。日本人は「アニメグッズデザイン、キャラクター公式絵に頼りすぎ問題」にそろそろ真面目に取り組むべき。

■ほったらかし温泉

 石和温泉の日帰り入浴がコロナで中断されていたため、いちかばちかこちらへ。以前の秩父弾丸旅行のときフルーツ公園の駐車場で苦労した記憶が新しくやや警戒したものの、温泉及びキャンプ場の周辺には十分な駐車場があった。

 快晴であれば露天風呂からは甲府盆地から富士山までが一望できる。霧が立ち込めているので眺望はよくなかったが、我々静岡勢は「富士山の先っぽだけ裏から見たってしょんねえら」というマウンティング・アティチュードで一致していた。
ほっとけや温泉
 ここにはゆるキャン△の連中が訪れており、奇しくも聖地巡礼をする形になったわけだが、これは上記の経緯の通り完全に偶然であり別に聖地巡礼をしているわけではない。俺の行き先にあいつらが先回りしているのだ。
 しかしここまでキャンプ用具持って徒歩で登ってくるの、かなりのフィジカル強者だな……温玉あげは大変美味しゅうございました。

■光前寺

わんこ寺
 駒ケ岳のふもとにあるお寺。思ったよりデカいのでびっくりした。こういう景色を観て「わーゴーストオブツシマみたい」って思っちゃうので本当にだめ。なぜ俺は日本の古刹を洋ゲーにたとえてしまうのか。

 このお寺に祀られている霊犬「早太郎」は我が静岡県では「しっぺい太郎」と呼ばれており、ここからはるばる磐田市まで出張して磐田市民を怪異の手から救ったという伝説があるのである。
 したがって別にゆるキャン△の聖地巡礼をしているわけではなく、磐田市民の感謝の意を伝えるべく……いやこのエピソード知ったのゆるキャンだしな……負けたぜ、この犬どもめ……

■千畳敷カール

 光前寺から少し登ると駒ケ岳の登山コースに至る。途中からバスに乗りかえ、さらにロープウェイに乗り継いで、一気に標高2600mまで行くことができる。
 やたら重装備の人が多いので萎縮してしまうが、それらはここから頂上にアタックする人たちであり、ロープウェイ駅周辺の散策路を歩くだけなら上着を羽織るくらいで十分いける。

 駅は小さなホテルになっていて、こんなところにまでインフラを伸ばしてきた人類の営みに感じ入るばかりである。食堂でカレーをいただく。カレーはアウトドアであればあるほどその風味にバフがかかるという特性があるからだ。

 標高2600mの世界は深い霧に覆われシンピテキを醸し出していた。残念ながら描画半径が8チャンクくらいしかなく、ふもとの景色は見えない。まあ我々のいるワールドは解像度とFPSが無限なうえレイトレーシングも入っているので、レンダリング負荷を考えれば御の字であろう。
 遊歩道はところどころ水没しており、それを見越してか飛び石めいていくつかの敷石が敷かれている。最終的にそれは風雲たけし城の竜神池のような状態になり難易度が高かった。
千畳敷カール
 こういう景色を見ると「わーオープンワールドみたい」って思っちゃうので本当にだめ。たぶんジャンプを駆使するとある程度までは登れるけど、その先はいくら跳ねてもズルーッと戻ってくるタイプのマップの端があると思う。

 なお、ゆるキャンでは駒ケ岳には登っておらず、ふもとの温泉までが聖地となっている。バスとロープウェイで往復4000円かかるのと、あまり登山ジャンルに食い込んでしまうと別の美少女おっさんアニメ(おっさんを美少女アバターに置き換えてわちゃわちゃしている作品を雑に括ったもの)の領域を侵犯してしまうからだ。

■榛名神社

榛名神社
 思ったよりデカい神社でびっくりした。参詣道がかなり長く、石畳で整備されているとはいえ軽いハイキングとなる。道中には七福神の像が置かれている。まさかこいつら7人全員を倒さないとたどり着けないチャンピオンロード方式なのか……? この距離を歩いたのにまだ……3人目だと?
 実際、距離はともかく傾斜がけっこうあるので、下りには注意が必要だった。最後に待ち受ける毘沙門天がラスボスだと思ったらそれはフェイクで、帰り道に最初の随神門の横にあった像が本物の毘沙門天であることに気付いた。ダンジョンの入り口まで戻ってくると真のボスがいるパターンだ。こういうパターンは詰みやすいので勘弁して欲しい。

 本殿のほうでは社殿改修工事が行われており、一部の建物が幕に覆われていたが、参拝やらご祈祷やらは普通に行うことができた。「ハムスターのモロッコがすこやかでありますように」とお賽銭相当のお祈りをした。

 榛名山周辺は『頭文字D』の舞台らしく、聖地巡礼とおぼしきやたらかっこいい車をたびたび見かけた。『頭文字D』についてはまったく履修しておらずちょっともったいない気持ちである。
 とりあえず「藤原とうふ店の人はなぜこのような危険なレースに身を置いているのか?」という疑問を履修者に投げたところ「早く帰宅したかったから」という解答を得てド肝を抜かれた。
 次は「イニシャルがDなのは誰か?」ということを尋ねたかったが、たぶんそれは原作を読んで「タイトル回収~~ッ!!」っていう満足感を得るべきであろう。想像するに、終盤で「お前の本当の苗字は藤原ではない……伝説の走り屋Dの息子なのだ」みたいな展開があるんだと思う。Dの一族の謎……。

■上毛野はにわの里公園

 ここは榛名山からの帰宅ルート上にあるので、わがままを言って旅程に組み込んでもらった。この公園にはあの「平成古墳」があるからだ。
八幡塚古墳
 平成古墳こと保渡田八幡塚古墳は、あの問題作『劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer』でISSAが「お前たちの平成って醜くないか?」という支離滅裂な宣戦布告をキメた場所であり、ここに立っているだけで砂利道のような平成をきれいに舗装し直したくなってくるのである。
 実際に登ってみると、広い芝生公園の中に前方後円墳が存在するのはなかなか非現実的な光景で、「平成生まれだけを吸い込むタイムトンネル」の召喚すらもできてしまうのではないかという全能感があった。どんなミラクルも起き放題、ユニバースフェスティバル……

 コロナ前は、同敷地内の博物館で、埴輪作りのワークショップなども行われていたようだ。博物館内はさまざまな復元埴輪が惜しげもなく並べられていて、直接写真を撮ることもできる。最高だった。

■夜にやったゲーム

  • 『変顔マッチ』は表情筋で戦うゲームであり俺の独壇場だったがこれに勝ち負けはない。人間の尊厳があるだけである。
  • 『ギャラクシーねこのばし』はルールを理解しながら進めた。最終的に雷神がもっとも猫を伸ばして優勝した。
  • 『ペンギンパーティ』は単純ルールで運と戦略のバランスが取れた良ゲー。他人を潰そうとして自分が死ぬのはインガオホー。
  • 『ナルハヤのつるぎ』は高速でパズルを解くゲーム。思ったよりパズル要素が強く、熟練が必要とされた。
  • 『ナンテッタ』はカードの絵からセリフを生み出して、どのカードのセリフか当ててもらうゲーム。「はぁって言うゲーム」の子ども版みたいな印象をうけた。
  • 『こねこばくはつ』はエクストリーム坊主めくり。スキルカードを駆使して坊主の位置を察知し、操作し、次の奴に引かせろ。ところでなんで子猫が爆発するんです?

書き置き
 これは帰ったら居間のドアに貼ってあったメモです。今回の旅を支えてくれた一同に感謝の意を述べて、2022年版の記録を終わろうと思います。
 
■2022-06-16 : テント・サマー・ストライク
 初めてのキャンプから2年。我々は次のステップに進むことを計画していた。

 これまでのキャンプはすべてコテージ、ないしはでかいテントがすでに張ってある場所での野営であった。
 最初のキャンプでは寝る場所と食材が提供されていた。次からは調理器具および食材もこちらで用意する形にした。となれば次のステップは寝る場所の自給……つまりテントを用意し、張り、寝るという挑戦になる。
 ワイフは決断的にテントを購入した。以前買った行楽用のポップアップテントではなく、1000HPと100MPを回復する完璧なテントである。

 しかし……ここまでの装備が必要なのだろうか?
 俺が娘とサバイバル体験をしている目的は、第一に災害に備えた宿泊訓練である。さすがに住宅から避難所まであまねく建物が崩壊する大災害、ないしは帝国の侵攻による大破壊は想定していない。仮にそういう状態になったときにこのサイズのテントを取り回せるのは第114代ルシス王くらいであろう。
 したがって、でかいテントを運用するのは目的からはみ出している。だが……もはや、電気の使えるコテージで過ごすことではただの外泊と変わらず、我々の冒険心を真の意味で満たすことはできなくなっていた。百万ドルでも時は止まらない。だから行くのさ……。


 装備を整えた我々は、今まで何度か行った近場のキャンプ場へ向かった。なんと天気予報が直前に我々を裏切り、初回から雨の降りしきる中でのミッションとなる。キャンプ場の管理人からも哀れまれた。早くも心が折れそうになるが、雨が降るからこそ屋根を作る意義があるというもの。風がふきすさぶよりはだいぶマシだ。

 ワイフ総指揮のもと、まずはタープとかいう幕を張っていく。柱となる棒が2本と、何本かのロープが骨組みとして用意されている。……ここは3次元宇宙ではなかったか? 3次元宇宙で棒2本……立体を維持するには軸が足りなさすぎるのでは? 話が違う。
 しかしワイフの指示通り地面にペグを打ち込み、棒の先端につけたロープを張ると、なんと2本の柱はたくましくそびえ立ち、多少の風雨に動ずることなしと見えたり。今回は娘氏に棒を立ててもらいながらロープを張ったけれど、工夫すれば一人でこの立体を成立させることも不可能ではあるまい。大事なのはロープのテンションである。今日の紐はね……テンションしてるぜ!

 タープを張れば雨をよけるスペースができる。同様の仕組みでテントも無事張ることができた。最終的な専有面積がよくわからなかったため位置関係がぐだぐだであるが、たいした問題ではない。あとはコテージの時と同様に、クルマからシートと毛布と寝袋を搬入すれば、今回のミッションである住環境の設営は完了だ。
テント
Our New Gear...
 こうしてただ雨の降りしきるばかりだった荒野に、一時間半ほどかけて人の住む場所が生み出された。なんたる奇跡。まるでブック・オブ・ジェネシスに記された神の技である。

 はじめに神はキャンプ地を創造された。
 キャンプ地は形なく、むなしく、雨がおもてを覆っていた。
 神は「柱あれ」と言われた。すると柱があった。
 神はその柱を見て、良しととされた。
 神はまた言われた、「柱の間に幕があって、屋内と屋外を分けよ」。
 そのようになった。神は天幕を張って、雨と外とを分けられた。
 神はまた言われた、「炭と火は一つ所に集まり、かわいた地が現れよ」。
 そのようになった。神は炭火で肉と野菜を焼き、優勝された。

テント
Our New Gear...
 なにげに今回は飯盒炊飯に挑戦している。ワイフ曰く、ナウいキャンパーたちは英語でメスティンと呼ぶらしい。飯盒の「ごう」の字が見慣れないからこういうことになる。
 火にかけると炊飯時間が難しいところだが、これは旅館などで見る固形燃料を使用し、火が消えるまで放置すれば完全に米が炊き上がるようになっているので、何も考えずともチョーウマイ米が食える。もうこれ弁当箱の代わりに職場に持って行ったらだめかな?(火災報知器が鳴るからだめだヨ!)


 翌日は快晴になったため、テント等が乾くのを待って撤収した。撤収のとき雨だったら後日の乾かしミッションが非常に困難なものになったと思うので、ギリギリ晴れてよかった。
 それはそうと関節と筋肉が痛い。テントは一家が寝るのに十分な床面積があったが、それでも無理な姿勢になるのだろう。やはりHPとMPが全快しないのには理由があるのだなあということがわかった。ギルを惜しんでコテージの代わりにテント5つ買って満足してはいけないな。
 
■2021-11-07 : 秩父の「ちち」って「父」の方じゃないのかよ
 令和になったときに群馬にキャンプにいったわけだけど、その帰り道にカーナビにしたがってテキトーに走っていたら秩父に迷い込み、そのまま山梨に抜けたことがあった。

 その時は帰り道というだけだったので全くどこにも寄らずに通り過ぎた。ただ「車で3時間半ぶっ飛ばせば静岡から秩父まで行ける」という情報は俺の頭に染み付き、いつか再訪してやろうという思いを燻ぶらせていた。
 その後コロナとかいう奴が長いこと「県境をまたぐな」という社会情勢を作りだし、ようやく感染拡大が一段落したので我々はすばやく秩父行きの計画を立てた!……というのが、ことの始まりである。


 いい感じの土日を見繕い、ワイフに宿を確保してもらったまではよかったが、なんと前日にワイフが風邪を食らってダウンした。
 これは中止やむなしか!? そんなふうに考えていたところワイフより「アイチャンが家にいたらどっちみち寝ていられないから行ってきて」というGOサインが出た。

 そういうわけで、娘氏と二人旅をすることになった。



 娘氏とロングドライブするときの問題点がトイレで、娘氏はもうたいていのトイレは一人で攻略できるので助かるんだが、パパがもよおしたときに男子トイレの前で待っててもらうことには危険がある。
 したがって、外の様子がすぐわかる小さいトイレのある場所を狙うか、あるいは多目的トイレの室内で待っててもらうかの2択であり、この旅では道の駅の多目的トイレを活用することが多かった。

 秩父へ向かう中継地点……というかロングドライブに飽きた娘氏を解放するためのドッグランめいた施設……として、前回荒天の中訪れた笛吹川フルーツ公園に寄る。
 さすがに実りの秋とあって人出がすごく、駐車場がめちゃめちゃに混んでいた。運よく停められたのでよかった。
デデンネ
デデンネ
 この公園はだいぶ高低差がある。時計はそろそろお昼を指しているし、上のほうにフードコートがあることがわかっていたのでサクサク向かいたかったが、娘氏を足止めする魅力的な遊具がたくさんあり、中腹に着くころにはパパは餓死寸前となった。娘氏は娘氏で空腹の限界まで遊具で遊び、ごはんを食べるところまでまだだいぶ登山する必要があることに文句を言っていた。


 遊び疲れた娘氏は「もうホテルいきたい」と苦情を言ってきた。フルーツ公園でだいぶ時間をとったので、このまま秩父へ向かえば宿のチェックインの時間になる。
 山梨から埼玉へ抜ける道はえげつない急カーブが続くが、娘氏は車に酔ったことはない。そしてパパは山道のほうがテンションが上がるタイプのドライバーである。どっちを見ても紅葉が素晴らしい。サクナヒメのサントラをかけて、娘氏と田植え歌を口ずさみながらすいすい進んでいく。

 山道を下ることさらに30分、旅籠屋秩父店にチェックイン。娘氏は「アイチャンはひとりでおんなゆに入るってこと……?」と不安を隠さなかったが、旅籠屋は普通に部屋ごとにユニットバスがあるだけなのでまったくそのような心配は要らない。

 娘氏と出かけるときの問題として「一人前を注文したくせに半分食べて飽きる」という点があり、ファミレス等では大盛をシェアするなどして調整するのだが、未知のお店で未知の食べ物だとこうはいかない。しかも二人旅では娘氏が残したものを食べる人が俺しかいないという計算になる。
 フルーツ公園で1.5人前のほうとうを食べた俺はもう完全にお腹いっぱいだったので、夕飯はもうテキトーに済ますことに決めていた。幸い旅籠屋はとなりがローソンなので食料の心配がない。明るいうちに買い出しをして、コンビニおにぎりを中心とした「わるわる晩御飯」を広げて最高になった。

 そして「あつ森」アップデート済みのニンテンドースイッチをしたり、すずめ雀をしたりして夜は更けていった。



 翌朝は7時に起きた。本日はプリキュアもライダーも戦隊もない悲しみの週だが、放送がなくても体が自動的に起床するようになっているし、娘氏は休日に寝坊することに全く価値を見出していない。
 そして、本来ニチアサの放送が始まる8時半ころには、もう我々は完全にニチアサになっていた。

浦山ダム
 これが親の顔より見た浦山ダム。親の顔をもっと見ろ。
 特に「仮面ライダーゼロワン」でめちゃくちゃ高頻度で見た光景が広がっている。ここに滅亡迅雷のアジトがあることは間違いないし、なんならこのダム湖から暗黒種デーボスが蘇った記憶も薄れていない。毎年戦隊かライダーかどっちかは戦っている場所だろう。
 娘氏はダム湖を見て「おわりのある海だ」と言っていた。

浦山ダム
 ダム湖の奥にある大久保橋に行きたかったが、あいにく通行止めだったので、浦山ダムの下に向かう。ああここは「ゼロワン」でフワがアサルトウルフをこじ開けた駐車場だな。
 娘氏は「階段登りたい」と言い出した。正気か? だが「待ってるから勝手に行ってこい」とは言えぬ。階段500段はスクワット250回に相当する。
 帰りはエレベーターで降りた。ダム内部にあるいろんな展示パネルが観れたので悪くはなかった。



 続いて、さらなるニチアサを求めて秩父ミューズパークへ向かった。
 ミューズパークはさまざまな施設を擁する細長い公園であり、駐車場も用途別に無数に用意されている。とりあえず野外音楽堂に向かえばいいら、と車を走らせていったらすごい奥まったところまで行ってしまった。普通に先端部の方の駐車場を使って、公園内をレンタサイクルで爆走するなどするのが良い楽しみ方だと思う。
秩父ミューズパーク
 これが親の顔より見た野外音楽堂。親の顔をもっと見ろ。ここについては「キラメイジャー」でクランチュラさんが芸術性を発揮するシーンが記憶に新しい。だいたい毎年なんらかの形で見ているので趣がある。
秩父ミューズパーク
 これは親の顔ほど見る機会はないが、出てきたときに印象深いミューズの泉。「オーズ」で伊達さんが初登場したあと爽やかに自己紹介して去っていったのがここだった気がしたんだけど、帰って確認しようと思ったらオーズがアマプラ対象から外れていた。いつまでもあると思うな親とプライムビデオ。

 要所要所に遊具があるので娘氏が退屈しない。だが確実に先ほどのスクワット250回が体力を蝕んでおり、公園の端まで歩いていくのはムリと判断して、いったん車に戻って展望ちびっこ広場の近くの駐車場までファストトラベルした。


 広場で遊んでいるうちに11時を回ったのでお昼を食べて帰ることにする。食べるところは2年前に通り過ぎたときから決めている。
喫茶アルフィー
 喫茶アルフィー……秩父はアルフィーのヒゲの人の故郷であり、この近くに生家があるのだそうだ……。
 しかしアルフィー情報に明るいワイフが欠席で、俺と娘氏だけで入店するのは気が引ける。どうするんだ、ガチのアルフィニストしかやってこない店だったら。入店した瞬間にファッション傾向が全然違う3人のおっさんに囲まれて、「おやおや……一人きりじゃ眠れないSweet Littleシンデレラのおでましか……」みたいなことを言われたら!!

 実際、開店直後で誰もお客がいなかったのでまったく心配なかった。
 店内BGMは当然アルフィーしか流れていない。
 娘氏はピザとガトーショコラを、パパは名物のそばスパゲティとおさつプリンを注文してご満悦になった。娘氏もペロリと平らげてしまったので美味かったようだ。
 秩父での当面の目的を果たしたので、また道の駅で休憩しながら3時間半ぶっとばして静岡に戻った。いつかは大谷石地下採掘場跡とかこもれび森のイバライドとかに行きたいですね。
 
■2020-09-27 : 宿泊訓練
 GoToキャンペーンだかなんだかがあるので、我々はキャンプ場に宿泊に向かった。もちろん新型コロナウイルス感染症拡大防止のために近場の県内のコテージを予約した。

 ……いちいちこういう但し書きを加えないと外出した記録もままならない社会的空気にうんざりしている。コロナ禍において「それは今やらないといけないことか?」と問われて真正面から肯定できるものは少ない。
 ヤバいと思ってるのが今まで「コロナが収まるまで我慢しよう」と思ってた「やりたいこと」が、だんだん「別にやらなくてもいいな」って思い始めてることで、「やりたいこと」が消えつつある。これがあらゆる趣味に及ぶと鬱まっしぐらなので、なんとかしなければならない。

 さしあたり県内で、かつ濃厚接触者の限られる屋外であれば精神的に言い訳がたつ。とはいえ同じことを考えている奴は多いようで、隣県山梨のキャンプ場が密々の密になってしまった報を受けて気持ちが折れそうになったが、さすがにそこまで混雑するのは例外中の例外のようだった。

ヴィレッジ
今回訪れたキャンプ場
 天気のせいで場内の雰囲気がホラー映画めいている。ワイフいわく今回は本当にコテージに宿泊するだけなので、コンロや卓上七輪など何かを焼く装備を持ち込んでおく必要があるし、マットや毛布も用意する必要がある。コテージの前に車をつけてそれらを随時取り出していく。

 炭に火をつけながら考えた。前に薪を燃やしながら考えたように、これは「昭和」だ。俺の生まれた村では昭和どころか平成のはじめまで、薪を燃やし、ボイラーで水を加熱して湯を沸かしていた。村は文明化され、とっくに抜け出した過去の話のはず。なぜ令和のこの時代にこのようなことをしなければならないのか?
 その答えの一つがサバイバルである。以前考えを改めたように、もはや数日ライフラインが停まるような災害は毎年襲来しており、そのときにキャンプを趣味としていれば、炭やコンロなどをサバイバルの選択肢として活用することができる。マットと寝袋で眠る練習をしておけば、避難所に押し込められても精神的にタフでいられるだろう。
 だから俺は特に山や自然が好きというわけでもないのにこんなことをしている……そう、これは「宿泊訓練」なのだ……。


 「宿泊訓練」……大人になって誰もその単語を知らなかったので驚いた。
 「林間学校」というのはアニメやゲームの学園モノにだけあるイベントだと思っていた。俺の村の学校にはそんなものはなかった。代わりにあったのが、学校の校庭にテントを張り飯盒炊飯をする「宿泊訓練」だった。今になってみればアレが林間学校だったのだ。もともと学校が林間にあるというだけだったのだ……!

 よくもぼくをォ!! だましたなァ!!
 よくもだましたアアアア!! だましてくれたなアアアアア!!
 
■2019-08-27 : 東伊豆記
 静岡県のかなり南東のほうまで一泊旅行に行ってきた。行ったのは伊豆白浜海岸、伊豆ぐらんぱる公園、河津バガテル公園、体感型動物園iZoo、河津七滝。


 下田市の伊豆白浜海岸はとにかく砂が美しかった。もはや砂浜全体が俺たちのキネティックサンドと化しており、我々一家は砂まみれとなった。
 ここには海の家も何もないので行くならテントが必要である。あいにくの曇天だったが逆にそれが過ごしやすくてよかった。

 伊豆ぐらんぱる公園は夜のグランイルミを見に行った。
 これは夏と冬の時期にやっているLEDの暴力である。
グランイルミ
グランイルミ
 
 ここで威力を発揮したのが新スマホンであるGoogle Pixel 3aで、特別な設定をせずともこのような暗い環境でバシバシ写真が撮れてしまう。Pixel 3aはレンズはただのスマホンと大差ないが、Google社の脅威のAIが撮った画をいい感じに勝手に補正するのだ。
 一部のアトラクションと無料の遊具は昼間と同様に稼働しているため、娘氏は夜の公園で最高になった。
 夜の遊園地でゴーカート乗ったらすごく楽しいと思いません? すごく楽しかったです。あと伊豆高原は超涼しい。


 河津バガテル公園は夏は完全にシーズンオフであり、なんとローズガーデン入場料が破格の7割引き。
 公式blog自ら「思っているより花の数はあると思いますので、海が荒れて泳げないときにお立ち寄りください」というくらいシーズンオフだったが、思っているより花の数はあった。


 伊豆アンディランド(現・体感型動物園iZoo)については娘氏が強い意志で行くと主張するのでおそるおそる向かった。
 何度も「ヘビとトカゲとカメしかいないよ??」と念を押したが娘氏はニチアサCMで全て承知の上のようだった。
 ここには夥しい数のカメが暮らす池があり、一般のご家庭で飼えなくなったカメを受け入れていたらこのありさまなんだそうだ。カメは長寿なので責任をもって飼おう!


 河津七滝かわづななだるは完全にアドリブで立ち寄ったんだけど、ここはでかい滝を拝みに行くというよりは、複数の滝がある渓流の遊歩道を散策する感じのスポットであった。訪れてみて初めて知った。
 とても涼しくてマイナスイオンにあふれ、地球の裏側に大量のプラスイオンが投棄されてしまうのではないかというレベルの快適さだった。
初景滝
初景滝
 
 当初は、駐車場から平坦な道(500mほど)で行ける初景滝までを見て引き返すつもりだったが、娘氏が強い意志で「階段のぼる」と言うので、その先の山道に足を踏み入れることになった。
 山道は傾斜は厳しいものの、実際はほとんどコンクリで固められているため快適に進めた。


 帰りは開通したばかりの天城北道路(無料区間)をぶっ飛ばした。
 この調子で伊豆縦貫自動車道が早く完成するといいのにな。
 
■2019-06-18 : キッザニア入国記
 ハイそういうわけで今回は常夜の国キッザニアに入国してみたいと思うんですけれども。
キッザニア
キッザニア東京
 キッザニアは子ども向けにチューニングされたお仕事に挑戦できるテーマパークです。
 お仕事のパビリオンは職業は科学者・医者・警察・ダンサー・時の王者など多岐にわたるので、事前にワイフがガイドブックを入手し、娘氏に「やってみたいお仕事にふせんをつけてみて」といって渡しました。
 ガイドブックはすぐに帰ってきました。

るるぶ
ぎっしり
 さすがにそれは無理。

 実際のところ、お仕事自体は30~40分で終わるんですが、パビリオンに行って予約して予約時間を待って……というムーブを繰り返すので1時間に1つがいいとこだと思いました。



 キッザニアガチ勢や都会野郎は、人気のお仕事を確実にゲットするため開園時間前に列をなすと聞きます……だが高速ブッとばして片道2時間半かかる我々には関係のない話。スパッと割り切って開園1時間後に余裕の到着です。

 娘氏はまず銀行へ行って口座を作りました。原則としてお店や職場には大人が入店できないので、それらすべての手続きは娘氏がソロで戦わなければなりません。とはいえあっちもプロなので滞りなく手続きできました。いったいどうやったんだ。
 口座は別に最初に作る必要はありませんが、やるとおさいふが貰えるのでやったほうがいいです。予約の待ち時間とかにやるといいんじゃないでしょうか。

 娘氏は最初、警官か警備員がやりたいという珍しい要望を出していましたが、結局目の前に現れたDOLEのバナナハウスに吸い込まれていき、バナナをもぐなどの研修を受けている間に優先順位などどうでもよくなってしまったようです。その後、ヤクルトの研究員やら消防士やら外科医やら発明工房やらを満喫して、稼いだぺリカでカワイイなシールを買ってニッコニコでおうちに帰りました。



 そしてパパチャンは帰りの車で考えました。
 ……キッザニアのお仕事受付システムは、単純なようでなかなか難しい。Webサイトの「ご利用ガイド」の記述と、実際の運用を見たのを合わせると、だいたい以下のような感じだ。

  • JOBスケジュールカードを持った子ども本人が、目的のお仕事のパビリオンへ行って受付をする。
  • 次の体験開始時間の定員に空きがある場合は、指定の位置に並んで体験開始時間を待つ。
  • 空きがない場合、もしくは次の体験開始まで時間がある場合は予約を入れることができる。予約を入れた場合は列に並ぶ必要はなく、スケジュールカードに記入された集合時間までに戻ってくればよい。
  • お仕事を1つ予約すると、それが終わるまで他のお仕事を予約できない。定員に空きのあるお仕事は受けられるが、集合時間までに終わるものに限られる。
  • 予約時間は指定できない。直近の空きがある体験開始時間に予約される。

 以上のルールを、各パビリオンの受付の人が子どものスケジュールカードを見て適用する。

 したがって、親御さんが気にかかるのは「今待たずに入れるお仕事は何か」という情報となる。
 しかしそれは各パビリオンに行って、次の体験開始時間(正確には直近の空きがある体験開始時間)の示された札を確認しなければならない。
 そのため、頻繁に予定を確認できる大通りに面したパビリオンは予約が埋まりやすくなる……と思われる。園内はたいして広くないが、この仕様によって立地格差が生まれている。

 なんかちょっとした電子化でこの問題はすぐに解決しそうな気がするけれど、それをやってないということは、あえてアナログにしているのだろう。紙のカードに集約することにより、子どもが常に自分の状況を把握できるようになっているとか、そういう何らかの意図があるに違いない。
 それでも予約状況くらいはどっかで一覧できても……。



 これはアレだな、15分ごとぐらいに子どもが全パビリオンを回って、看板に書かれた体験開始時間を端末に入力して回る「データ入力者」というアルバイトアクティビティを開設すればちょうどいい塩梅になるのでは? 「半端な電子化をしたせいで逆に現場の仕事が増える」みたいなことは我々大人の世界でもよくある話だし。
 
■2019-05-02 : 俺キャン!
 娘氏にアウトドア生活を嗜ませたいというワイフの計画により、我々はこの大型連休にキャンプに出掛けた。
 事前準備として我々はアニメ『ゆるキャン△』全話をあらかじめ視聴し、最低限の知識を身に付けた。アウトドアには危険が潜む。備えすぎるということはない。
俺キャン! ~平成から令和へ~
http://one.cside.to/flat/docs/orecan.html
 あばよ平成、よろしく令和。
 
■2019-03-16 : 台北天国
 娘氏の初めての海外旅行として、我々一家は台湾へと向かった。例によって旅程は台湾渡航5回目のワイフが全部決めてくれた。台湾にはスギもヒノキもないので花粉症の薬は全部置いていった。以下、行ったところや食べたものを記録しておく。
生きもの地球奇行・台北天国
http://one.cside.to/flat/docs/taipei19.html
 例によって一枚のhtmlにおさめてしまったので、ちょっと容量多めでお送りします。
 
■2018-12-25 : おかしこうじょうのひみつ
 クリスマスなので「明治なるほどファクトリー東海」に工場見学に行ってきた。
 もはやクリスマスは1ミリも関係ない。

おかし
 実はここには大学の授業で訪れたことがあり、そのときの様子が当時の日記に残されている。
 これは当サイトのログの中でも最も古いもののひとつであり、17年前のことが今と同じ形式で参照できるという点に自分でも驚きを禁じ得ない。……17年前~~!!? 俺が二十歳だってェー!!?


 ひとしきり自分で驚いたあと、相変わらずEテレ風に作られた解説動画を鑑賞し、我々一家は工場内へと向かった。
 工場内では明治ミルクチョコレートBOXの製造ラインと、アーモンドチョコレートのアーモンドの秘密、そして果汁グミの製造概要を見ることができた。娘氏はその場でおいしいチョコやグミが出てくるのでニッコニコだった。

 しかし俺は17年前のことを思い出していた。17年前はここであっつあつのカールが喰えたのである。そう……カール……神聖ローマ皇帝シャルルマーニュの名を冠する菓子界の帝王は去年、東日本から姿を消した……。その製造ラインがあったところは今は果汁グミのラインである。国破れてグミが在り、城春にして果汁深し。
 あっつあつのカールが喰えるというのは、ここ以外ではできない、いわばプレミアムな体験であった。いくらミルクチョコレートや果汁グミが喰えるといってもそれは冷えて固まったものであり、店頭で購入できるものとほぼ変わりない。あっつあつのメルティーキッスを食らったら内臓がメルトしかねないので仕方ないが、やはり寂しい。


 とはいえですね、予約さえすれば無料で工場見学ができちまって、そのうえお土産のお菓子まで貰えちまうというお得なプランなので、お近くに工場がある人は是非行くといいと思います。
 
■2018-07-19 : カオスのしもべ
 酷暑の通勤に疲れ果てた俺は温泉を求めた。
 そして手頃な近さにある山梨県の下部温泉へと向かった。

 近くには何度か訪れている山梨県富士川クラフトパークがある。山梨県は平成の合併によって2009年に静岡県が手放した「富士川町」という名前を翌年に秒速で収奪しており静岡県民の感情を逆撫でしたが、クラフトパークは富士川町でなく身延町にあるのでこの件とは関係ない。

 クラフトパークは広い公園になっている。しかし当日は全国的に殺人的な暑さだったため、のんきに散歩などしたら命がない。できるだけ外に出ない方向で動いた。

和紙制作中
 500円で和紙をすいて葉書を作れるので、娘氏総監督のもと和紙をすいた。無軌道きわまりない着色だったが、それなりのものができてしまうのが和紙の不思議さである。


 とにかく気温がやばい。我々は日の高いうちから下部温泉に向かうことにした。下部温泉郷はこんな狭い土地によくぞここまで、という感じに建物が密集している。むしろ温泉以外何もないといっても過言ではない。それゆえ温泉を求める人にはうってつけのロケーションである。

 今回のお宿は裕貴屋さん。近隣に山田温泉というお店(廃業していた)があり、なぜかゴーカイブルーの姿がチラつくが当然まったく関係ない。

裕貴屋
 裕貴屋さんは築100年というド迫力の木造建築で、狭い温泉街にありがちな、増改築による複雑怪奇な構造をしている。こういうの探索してどういう増築をしてきたのか想像するのホント最高なんだけど、驚くべきことにここはストリートビューで女湯の奥まで入れる。オイオイ桃鉄でも女湯覗くのにえらい手続きが要るのにいいのかよ。いいらしいのでみんなもレッツピーピング

 さて、早い時間にチェックインしたので、我々はさっそく家族露天風呂のひとつを占拠した。娘氏は40度近くまで沸かされた温泉には決して近寄ろうとしなかったので、やむを得ず水でうすめてぶっかけてやった。
 娘氏は温泉そのものより、温泉にうかぶ竹炭が気になるらしく、「なんですみが固まってるの~~? すみはイカやタコがはくものでしょ~~?」と素朴な疑問を口にしていた。そうなんだよな~~炭と墨は違うんだよな~~むずかしくてわかんないかな~~。

 家族風呂は沸かされたものだが、ここには源泉(30℃)そのままの洞窟風呂も存在する。その名の通り地下にあり照明も最小限で、ロマン溢れるロケーションで水風呂に浸れる。この災害クラスの酷暑において最高のレジャーといえよう。
 強いて言えば壁の向こうから娘氏が知らないおばちゃんにちやほやされている声が聞こえてくる点がロマンに欠けていた。


 さらに素晴らしい点として、玄関近くの部屋にレトロな冷蔵庫が置いてあり、その中に並んでいる多種多様な葡萄酒とぶどうジュースがセルフサービスで飲み放題という点が挙げられる。辛口も甘口も赤も白も好きな量だけ出して飲める……しかもデカンタで部屋に持ち込んでもいいと……あなたならどうする? 最高だった……。
 娘氏はこのコーナーになぜか置かれているマシュマロをたいそう気に入り、パパチャンはたびたびここに連れてこられるはめになった。


 お部屋にオシャレなコーヒーミルがあり、たいそう良い香りの豆が付属していた。朝ひとっ風呂浴びるまえに、せっかくなので挽いて淹れた。ミルクと砂糖を入れて娘氏にも勧めたところ、意外と悪くない反応だった。しかし「まあ初めてのコーヒーだしこんなもんだよね」とちょっと目を離しているスキに娘氏は我々二人の分を飲み干していた。

 しびれるような香りいっぱいの琥珀色した飲み物を大量に摂取した娘氏は、やがて心うきうき、とても不思議なこのムードになり、たちまちお部屋で飛んだり跳ねたりし始めた。みんな陽気に飲んで踊ろう愛のコーヒールンバ。

 ……数時間後、旅館をチェックアウトするころには、娘氏は「オナカイタイ」と「ゲーデソウ」しかいわない可哀そうな子になっていた。
 我々は以降の旅程をすべて諦めてまっすぐおうちに帰りましたとさ。おしまい。
 
■2018-07-08 : ようこそサファリパークへ
 ニチアサ視聴後に気が向いたので、我々一家は富士サファリパークへ向かった!

 日曜のヒーロータイムが10時終了になってずいぶん経つが、朝10時という時間は子ども連れの家族が「さて今日はなにをしよう」と思い立つにはあまりにも遅すぎる。ぐずぐずしていると「お昼食べてからでいいか」となるのは必定。9時終了ならば「じゃあテンションも上がったしこれから出かけよう、お昼は現地で食べよう」となっているはずなので、ヒーロータイムの移動は確実に日本のGDPを落としており、国際競争力を削ぐ亡国の政策であるといえる。このような悲劇を防ぐためにも政権交代だ。
 ところが我々は富士山のふもとに住んでいるため、朝10時にサファリパーク行こうと思ったら即行けちまうんだ! つまり政権批判は無効! 残念でした~~ッ!



 というわけでWelcome to ようこそサファリパーク! 前回訪れたときは娘氏がまだ1歳7ヶ月だったので「いっぱーい」「いっぱいだねェー」と言うのが精いっぱいだったわけですが、今回はクルマの中を縦横無尽に動き回り「次はなにゾーン?」「次はなにゾーン?」とドッタンバッタン大騒ぎでした。自家用車とサファリバスで2周しちゃったぜ。

くまさん
 やっぱり一番やばいのはクマだと思うんですよね。こいつらには賢さがある。相対してみて、これにイクサを挑む不死身の杉本はマジ不死身だと思ったし、不敗の牛山はマジ不敗だと思いました。前回はファークライの影響でクマはんぱねぇって思ってましたが、今回はゴールデンカムイも読んでるのでよりいっそうクマを身近な危機として感じることができます。

らいおんさん
 次にライオンですね。もうライオンについては皮鎧と青銅の武器だけ持たされて円形闘技場でタイマンやったら勝てるか否かという面しか見ていません。これはファークライではなくアサシンクリードの影響です。ファークライなら銃器があるんですが紀元前のアサシンはそういうのないので、純粋にフィジカルの戦いになります。とてもつらい。

アカチャン
 しかしごらんください、今サファリパークはライオンの赤ちゃんの話で持ち切りなのです。なぜあんなに恐ろしい動物の幼体がこんなにカワイイ必要があるのでしょう。やはり母ライオンも赤ちゃんがカワイイほうがやる気が高まるのでしょうか。常に口角が上がってるのでウッキウキでニッコニコの顔に見えとてもやばい。ところで「しまじろう」におけるガオガオさんとライオンポリスは同じライオンなのに作画が違いすぎてウケる。



 娘氏はカピバラさんとかカンガルーとか、比較的大きな動物にも怖れずナデナデしに行っていた。年老いたカンガルーをナデナデしていたらギャル数人に「すみませーんシャッターお願いしますー」って言われたので承諾したところ、娘氏は当然のようにギャル側に行ってピースしていたのでパパは苦笑い。
 
■2018-03-17 : オキナワジャーニー
 寒の戻りに耐えかねて、一家でオキナワに逃避してきたことをまとめました。
琉球の旋風
http://one.cside.to/flat/docs/o978.html
 戻ってからずっと鼻水が出る。
 沖縄の林野にはスギがほぼ無い。まさかこれは花粉症……?
 
■2017-08-08 : サンリオピューロ見聞録
 最近娘氏が「大きくなったらキッティーちゃんになりたい」という夢を掲げているので、ちょっとクルマを飛ばしてサンリオピューロランドまで行ってきた。

 ピューロランドのすぐ近くにはベネッセの東京本部があり、広場にはキティさんとしまじろうが並び立つ像が立っていた。コラボ先を選ばないことで有名なキティさんなので、この程度のコラボはむしろやって当たり前の感すらある。


 サンリオピューロランドは全館屋内型のテーマパークなので夏でも涼しい。台風が接近しているが天候も気にならない。メインのホールは3~4フロアぶち抜きで、音や光の演出も外の環境に影響されないためやりたい放題である。

 娘氏はさっそく妖精の羽を嬉々として装備した。これを装備しているとリルリルフェアリルのステージに参加できるらしい。なんかこのキャラクターOKAMAさんっていうかMAYAさんっていうかそういうアトモスフィアすごくない? OKAMAさんはキティさんの仕事してたよな……無関係なのか……?

 せっかくなのでそのステージを見よう。我々は早々に場所を取り床に座って待っていたが、娘氏は同じ羽を装備した子がステージ前に座っていくのをすごい前傾姿勢で見ていた。そして動いた。えっまさか本当にアナタ参加するの? 一人で? さっきまで薄暗いホールが不安なのかぎゅって手を繋いでたじゃん? 無理では?
SANRIO PUROLAND
 ……行ってしまったので背中を見守る。羽の紐がぶかぶかなせいで早くも羽がズレているのが不安だが自力で直していた。すごい。踊りはちょっと難しかったようだったが、途中ご両親をかえりみることもなく、係員のおねえさんに促されてホールを一周するパレードに参加するという大冒険を果たした。すごい。幼稚園の教育力の高さを思い知った。


 娘氏の羽のぶかぶかな紐をゴムで留めて固定し、レディキティハウスを見に行く。入口に並んで何グループかごとに順次入場していき、内部は自由見学で、最終的に出口でキティさんと写真を撮るためにまた並んで順次退場していくという謎のシステムで、写真に興味ない勢でも写真列に並ばないと退場できない。まあそんな勢はそもそもここに来ないであろう。キティさんはめっちゃフレンドリーにカメラの前に並んでくれた。
 娘氏はまっさきにタンスのひきだしを調べた。勇者の素質がある。


 キャラクターフードコートで昼食。入ったときは大混雑だったのでどうやって机を確保しようか悩んだが、並んでるうちに人がハケるだろうと判断し、実際オーダーが通るころには空席が多くなっていた。やったぜ。……と思ったが、どうやらこれは広場でショーが始まったかららしい。まあ娘氏はお腹すいてるようだし仕方ないな。

 なんかパステルブルーのカレーとか凄まじいものがあったんだけど、見た目に反してなかなか美味かったらしい。俺は見た目の恐ろしさに怖じ気づいてキティさんのかまぼこがのってる醤油ラーメンを食べていたのでよく知らない。なおキティさんのかまぼこは娘氏が食べた。


 ショップを覗きつつ次のショーを待つ。ショップに例の「できたてのポップコーンはいかが?」のマシーンがあったので吹いた。
 次なるショー、ハローキティイルミネーションは屋内型であることを最大限に活かした光の演出で、真っ昼間にイルミネーションが楽しめる。別売のミラクルハートライトでキティさんを応援することが出来るんだけど、これがステージの演出に連動して色が変わる。無線ペンライトってやつか。どおりでそこそこのお値段がするわけだ。
 位置の関係でキティさんの後頭部を見ることになったが、こちらはこちらでバックのお城のイルミネーションが強いのでお得感がある。娘氏は天井に映し出されるサンリオキャラを発見しめちゃくちゃ食いついていた。たー坊……生きとったんかいワレ……。


 メルヘンシアターでは、キティさんを中心としたキグルミと人間のお芝居を観劇できる。立ち見席しかないということだったが、言ってみたら隅っこのほうの席にバラバラに座れた。
 舞台脇のモニターに英語と中国語でセリフが表示される。言われてみればたしかに外国人観光客が多い。さすがキティさんはクールジャパンの先鋒だな。

 お芝居が終わりになって一旦幕が閉じたあと、突然お姉さまがたのラインダンスが始まったので困惑した。そしてそのあと舞台の奥に輝く階段が出現したのを見て俺は確信した。た、宝塚だ……! 完全に宝塚のやり方を踏襲している……! 違うところといえばキグルミが中心にいるのと、男がいるってことくらいだ。
SANRIO PUROLAND
 演出があからさまに宝塚なのだ! と思って見ていたら最終的には謎のリボンがついた盾(シャンシャン)を持って、謎のド派手な羽をしょったキティさんが登場して俺は悶絶した。そこまで宝塚でいいのォォーッ!? 怒られないのーッ!?

 ……まあこれで、娘氏もキュアショコラさんの変身シーンに突如出現する階段の意味がわかったであろう。ありがとうサンリオ。


SANRIO PUROLAND
 娘氏の体力が限界っぽかったので、夕方のショー「夜祭りマーチングパレード」を見て帰ることにした。これは来場者がキグルミやスタッフに混ざって踊ることができるパワフルなイベントで、たいへんな人ごみになるため、娘氏を解き放ったら迷子の一丁あがりである。
 終了後に娘氏イチオシのボンボンリゴン(ぼんぼんりぼん)に触りに行った。しかしぼんぼんりぼん……貴様は甚だしい勘違いをしている。ボンボンは講談社でりぼんは集英社だ!


 というわけで、男の人生のレール上に「サンリオ好きの彼女」か「娘」が配置されないかぎりなかなか解除されない実績「サンリオピューロランド」をせっかくだから解除してきたお話でした。好きなサンリオキャラはKIRIMIちゃん.です。よろしくお願いします。
 
■2017-04-25 : 三重の極み
 三重県に行ってきた記録がようやくまとまったので掲載。
三重の極み(伊勢湾旅行記)
http://one.cside.to/flat/docs/dreifach.html
 関係各位にこの場を借りてお礼申しあげます。
 
■2016-11-20 : ヒャッハー!もみじ狩り
 もみじ狩りにうってつけの季節になったので、我々一家は修善寺虹の郷へと繰り出した。

 修善寺には何度も来たことがあるけれど、意外にも虹の郷には足を踏み入れたことがなかった。とりあえずエントランスのイギリス村をさらっと通過し、ミニSLに乗ってカナダ村まで移動した。
 なぜ伊豆でカナダなのかという疑問は「カナダのネルソンと姉妹都市なので」の一撃で粉砕された。じゃあイギリスは……?と思ったが特に説明はなかった。ネルソンがブリティッシュコロンビア州だからブリティッシュぶってるんだろうか。じゃあコロンビアも混ぜてあげては……ややこしくなってきたので深く考えないことにしよう。

 風光明媚で山紫水明なので(人工のロケーションにはこの言葉は使わないのか?)、コスプレ撮影目的に訪れる人もいる。園内はファークライ4並みに起伏の激しい地形なので、余計な景色を排除しやすく、和洋問わず多彩なロケーションを実現できるためうってつけなのだろう。とはいえメインはもみじ林や日本庭園なので、やはり和装コスプレの人がほとんどだった。というか刀剣だった。ここの日本庭園は夏目漱石ゆかりの地でもあるので、次は文豪が増えるかもしれないぞ。

KOUYOU
 もみじ林は素晴らしいの一言。わー鮮やかーって思って写真撮って、プレビュー見て、いくらなんでも彩度いじってるでしょこのカメラまったくもう、といって顔を上げると同じ彩度の景色があるのでたまらない。この大自然とかいう奴、全部特色で16777216版も使って印刷してくるので強い。RGBもCMYKもしょせんは紛い物に過ぎないのだということを思い知らされる。
 しかもこのもみじ林、夜間ライトアップがある。真っ暗になるまで待機すればもっと幻想的な写真が撮れちまう寸法だが、あまり帰りが遅くなると娘氏によくない。今年はこのくらいにしておいてやるぜ。
 
■2016-10-11 : 馬飼塔士ASA・GIRI
 お馬っていーいな パカパカ走ってさー♪
 大きなおめめに富士山映ってるー♪
 光と緑とフフフの牧場ー♪
 まかーいーの まかいの牧場ー♪


 体育の日だったのでまかいの牧場に行ってきた。まあ体育の日はいっさい関係なく、交通状況がよければ車で30分くらいでたどり着けるようになったからだ。
 なお「まかいの」がこの辺に多い苗字だと知ったのは2008年のことだった。


 入場チケットは「1ヶ月有効」というよくわからない料金体系である。
 とりあえずトラクターバスに乗って園内を一周した。園内のランドマークはだいたいポケストップになっていて捗る。
 ヤギさんをおさんぽさせている人が多く見られたが、どのヤギもわりと立ち止まってばっかりらしく一生懸命えさで釣っていた。

 ふれあい広場ではブタやヤギやげっ歯類と勝手に触れあえる。……ここは動物園でなく牧場なはず……なぜ牧場ににげっ歯類が……?娘氏はまったく臆せずに「よしよし」ってしにいくので慈しみの心があると思う。でもウンチ地帯に突入しかけたのは全力でとめた。モルモットは完全に大きなマンソンだった。

 娘氏はワラビー小屋でなぜかワラビーにハマッた。なぜ牧場にワラビーが……?娘氏は実家のような安心感を覚えたらしく、ワラビー小屋を出るとき「いってきまーしゅ!」と言っていた。

 牧場なのでもちろん馬にも乗れる。身長90cmに満たない子は親子で乗れる。「おうまさんのりたい!」っていうから父母交代で2回乗った。娘氏は馬のたてがみを「よしよし」ってしていた。やっぱ馬ってでかいなー。これの上で長い刃物振り回してたらそりゃ騎兵強いわ。馬は最高のソリューションだな。

MAKAINO
富士山もあるよ!

 というわけで高原の気候と雄大な富士と上質な乳製品を満喫できる馬飼野牧場のレポートでした。お近くにお越しの際は是非一緒にいこうぜ。