Oneside Flat Web

◆ワンサイドフラットウェブ◆

~  シャク襲のギャア  ~

■2019-07-21 : 仮想移動体通信
 以前「人の情弱を笑うな」という趣旨の主張をする中で、「面倒」という強大な理由を元に3大キャリアに金を払う選択をしたが、いよいよ格安SIMカードに切り替えるときが来たようだ。
 ちょうど2年前に、俺はスマホンの機種変更ついでに光回線の事業者を変えてセット割引を発動させた。要するにその2年縛りが切れるタイミングになったのだ。

 最近発表になった新料金プランには微塵も期待していなかった。
 ケータイキャリア各社がCMで出してくる数字はどうせ一番えげつないプランにハマったときしかその値段にならないのだという強い諦めの気持ちがある。CMで価格を謳われても何も心に響かないので、各社はもうユーザーの撮った猫動画でも流しておいてくれ。もしくは仮面ライダーエグゼイド・ムテキゲーマーの勇姿を流すやつでもいい。


 さて、キャリア変更をするためにはナンバーポータビリティをしないといけない。そのための予約番号はインターネットで取れる……とワイフから聞いていたが、電話か来店が必要と表示された。光回線とセットにしたためらしい。なにやら面倒な手続きの予感がしたのでショップへ行った。

 そこで明らかになったのは、「セットで割引にしているのに、光回線とスマートフォン回線の2年縛りが1年ずれている」という真実であった。
 俺はこのキャリアを14年使っている。2年前に光回線の事業者を移動し、このセット割を発動した。すべて偶数なのになぜこのような無法が通るのか。
 ……簡単な話で、俺の奇数年に勝手に「2年縛り」という悪法が生まれて適用されたのだろう。そして店員は奇数年と知りつつ光回線セット割引の営業をキメた。俺は完全にナメられていたわけだ。

 クレバーな男なら、まず光回線を解約・変更したうえで1年待ち、そのあとキャリアを変えるだろう。この悪法にはそのうち総務省の鉄槌も下されるはずだ。しかし俺にはもはや、ただちにこの邪悪な鎖を粉砕することしか考えられなかった。どうせ違約金は移動先業者のご新規さんキャンペーンで相殺される。なんたる虚無。なんたる虚構。


 こうして俺は3大キャリアに別れを告げ、MVNOの格安SIMカードを手に入れた。カードだけ差し替えれば何も変わらず使えてしまうが、ここまで苦労して請求書以外何も変化なし、というのも徒労感が強い。やはりなにかわくわくする要素が欲しい。そう思った俺はSIMフリーの端末を買い、機種変更を行った!

 新スマホンはえげつない補正力のAIカメラを持つとうわさの Google Pixel 3a
 Googleのストアで買ったら香港から発送されてきて、危うく新しいSIMカードの到着に間に合わないかと思ったけど空気を読んで同時に着いてくれたので良かった。

XperiaとPixel3a
新旧比較
 コンパクトと言いながら大型化していた Xperia X Compact と比べてもやはり大きい。ここまで大きいと戻るボタンに親指が届かないのでなんとかしたい。そういう不便をアプリで解決していくのがAndroidの利点……だったはずだ。
 だがWindowsと違い、Androidは頻繁に後方互換性を切る。今回もAndroidのバージョンが9になったことで、いくつかのアプリが互換性を切られた。どうせいずれ使えなくなるアプリなら、公式がお出ししてくる最強のUIに黙って慣れるのが最適解。親指を鍛えろというGoogle社からのお達しなのだ。

 失ったものばかり探すのはつらい。新しいものとしては Google Lens が標準で使えるようになっていて感激した。
Google Lens
マガモとゲームボーイ
 これさえあれば娘氏が公園で発見した草花や虫を即座に調べられる。5Gの未来はすぐそこに来ているな。
 
■2019-07-20 : ゆめにっき
 今朝こんな夢を見たんです。


 俺は仕事でHAL研を取材することになったんです。HAL研というのはあの『糸井重里のバス釣りNo.1』『ジャンボ尾崎のホールインワン』を手掛けたハル研究所のことです。すみません例を間違えました。カービィやスマブラを生み出したことで有名なハル研究所です。

 HAL研はいまでは東京都千代田区という立派な場所に本社を構えていますが、もともと山梨県にありました。俺が取材に行ったのはそこです。電車を降りて、坂の多い住宅街を登っていきます。日差しのきつい日でした。山梨は盆地なのでとても暑いのです。

 そうしてようやく指定の住所にたどり着きました。そこには築120年くらいの堂々とした日本家屋がありました。よく市の文化財に指定されている○○邸みたいな建物です。しかし俺はそこがHAL研であることを確信しており、ためらわずに敷居をまたぎました。

 庭園の石畳を進むと、まずひなびたサービスエリアのようなお土産コーナーがありました。あまり見ませんでしたが、カービィのストラップとかが並んでいました。そして入場口には、小中学生くらいの子が列をなしてチケットを買い求めていました。ここには日本中からゲームデザイナーを目指す子どもが見学に来るのです。

 俺はチケットを買って中に入りました。書院造の立派なお部屋がいくつか並んでおり、古い畳の上には戦前のゲーム開発の様子を示したパネルが立てられていました。今と比べたら極めて牧歌的な、しかし過酷な開発でした。残念ながらどんなゲームを作っていたのかは記憶に残っていません。

 数段の階段を上り、やや低い鴨居をくぐるようにして次の部屋に進みます。どうやらこの屋敷は傾斜地に建てられているらしく、ときどきこういった不自然な造りが見られます。その先は広間になっていて、開発者たちを支えたおかみさんの写真が俺を出迎えました。

 このおかみさんは快活な性格で徹夜続きのプログラマーたちを励まし、太陽のような存在であったと書かれています。そしてこの人こそがあのカービィを生んだ桜井政博氏の実母だということでした。俺は「これは次のNHK朝ドラの主役は間違いないな」と思いました。


 そこで目が覚めました。いったいどうしてこんなことになっちまったんだと俺は思いました。
 
■2019-07-09 : 訃報
 えも子、大往生をするの巻。
小帽院慎柔忍恵大姉
去年の様子

 なんと享年ほぼ20歳という実家の老猫ですが、7月9日、永眠したとの知らせが入りました。
 膀胱に腫瘍ができており、先週それが破裂して大量出血したのが直接の死因となりました。とはいえ病院で血液検査をしてもらったところ、出血以外には臓器にまったく異常がみられず、とうてい20歳とは思えぬ健康体だったとのこと。
 手術に耐えうる若い猫であれば手術するところですが、人間に換算して100歳近い高齢者なので、点滴と止血剤で処置して寝かせておくことしか手はありませんでした。

 先週お見舞いをしたときは、薬を飲ませてもおむつを被せても低いうなり声で「遺憾の意」を表明するだけの従順な患者でしたが、これは高齢や病気のせいではなく、えも子はもともとこういう猫だったのです。何をされても決して武力を行使しない猫でした。
 そのせいで人生の前半は先輩であるりんりんさんに威張られ、後半は後輩であるPさんに威張られて過ごしました。ただPさんについてはとにかく何かと牙を振りかざすので、母者が「こいつが病気になっても病院に連れていけない」と嘆いていました。

 しかし……えも子が崩御したということは、つまり次はこのPさんが実家の女王として即位するということ。もはやPさんは「家に入ることを許可された野良猫」のような扱いを受けており、今後を不安視する声が大きくなることは避けられません。政情が不安定な時期は続きそうです。

えも子2013
 お疲れさま。もう誰もお前に威張ったりはしない。
 
■2019-07-03 : アラジンすぎるだろ
 ワイフが実写『アラジン』を観たいというのでついていったんですよ。
 でも俺は原作アニメのほうのアラジン(1992)を観ていないんですよ。

 さすがにあの有名な主題歌とか、魔法の絨毯や魔法のランプなどのアラビアンナイト由来の要素は知識としてありますが、その他に事前情報で知ってることといえば「青すぎるウィル・スミスが出る」ということと、「その青すぎるウィル・スミスは100%CG製」ということくらいです。


 そんな脆弱な姿勢で観に行ったので、アラジンとジャスミンが魔法の絨毯で飛ぶシーンで主題歌「A Whole New World(PV)」が流れ出したときにめっちゃ笑いました。

 「アラジンすぎるだろwww」と思いました。
 アラジンなので当たり前です。

 「こんな状況でホールニューワールド歌ったら完全にアラジンになっちゃうじゃんwww」と思いました。
 完全にアラジンなので何も問題ありません。

 とても言語化が難しい珍しい感情だったので記しておこうと思います。
 脳内反省会では、俺がアラジンの原作アニメを観ていなかったことと、そのうえで主題歌だけがアラジンを象徴する曲として反復的に刻み込まれていたことが要因の8割、残りの2割は青すぎるウィル・スミスによって今自分が何を観ているのか忘れていたこと、ということになりました。
 以上で脳内反省会を終わります。ありがとうございました。
 
■2019-06-25 : レモン太郎
娘氏「桃太郎のおはなししてほしい」
ぼく「えー桃太郎は昨日もやったから別のフルーツがいい」
娘氏「じゃあレモン太郎がいい」
ぼく「わかった」


 『レモン太郎』

 むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
 おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

 おばあさんが川で洗濯をしていると、川の上流から、巨大なレモンが流れてきました。
 おばあさんは夢でも見ているのかと思いましたが、それは現実でした。夢ならばどれほどよかったでしょう。
 おばあさんは思わずそのレモンを拾いあげて、胸に残り離れない苦いレモンの匂いを感じながら、家に持ち帰りました。

 おじいさんとおばあさんがレモンを切ると、なんと中から元気の良い男の子が出てきました。
 子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、レモンから生まれた男の子を、レモン太郎と名付けて育てることにしました。
 レモン太郎はすくすく育って、やがて立派なTEENAGE RIOTになりました。

 そしてある日、レモン太郎が言いました。
 「もう一度遠くへ行け遠くへ行けと僕の中で誰かが歌うので、僕は鬼ヶ島へ行って、悪い鬼を退治してきます」
 レモン太郎のために、おばあさんはクランベリーとパンケーキを作り、おじいさんは「LOSER」と書かれた旗を作りました。
 そうして、レモン太郎は鬼ヶ島へと出発しました。

 旅の途中で、レモン太郎は三匹の動物に出会いました。
 それはイヌ、サル、そしてFlamingoでした。
 レモン太郎は三匹を仲間に加え、鬼ヶ島を目指しました。

 苦しい旅の末、レモン太郎の一行は、ついに鬼ヶ島へ辿りつきました。
 そこはまさに今後千年草も生えない砂の惑星でした。
 「みんな! かかれ!」
 レモン太郎の号令で、鬼たちとの激しい戦いが始まりました。
 イヌは鬼にかみつき、サルは鬼をひっかき、Flamingoは踊るままふらふら笑ってもう帰らない。

 雷雨の中、レモン太郎は鬼の親分と激しく剣を交えました。
 そのうちレモン太郎ははっと気づきました。

 「その声は、我が友、菅田将暉ではないか?」

 なんと鬼ちゃんの正体は、かつてともにひしゃげて曲がったあの自転車で走り回った竹馬の友、菅田将暉だったのです。
 どれだけ背丈が変わろうとも、そこには変わらない何かがあったのでした。
 しかし、今更悲しいと叫ぶにはあまりに全てが遅すぎました。
 レモン太郎と鬼ちゃんは互いに最後の力をぶつけ合いました。
 あたりは激しい光に包まれました。

 パッと花火が
 夜に咲いた
 夜に咲いて
 静かに消えた


 こうしてレモン太郎は鬼を退治し、おじいさんとおばあさんの元に帰ったのでした。
 手にはいっぱいの宝を抱えて。
 らるらりら。

 ※実際に物語った内容を盛りに盛ってお送りしています
 
■2019-06-18 : キッザニア入国記
 ハイそういうわけで今回は常夜の国キッザニアに入国してみたいと思うんですけれども。
キッザニア
キッザニア東京
 キッザニアは子ども向けにチューニングされたお仕事に挑戦できるテーマパークです。
 お仕事のパビリオンは職業は科学者・医者・警察・ダンサー・時の王者など多岐にわたるので、事前にワイフがガイドブックを入手し、娘氏に「やってみたいお仕事にふせんをつけてみて」といって渡しました。
 ガイドブックはすぐに帰ってきました。

るるぶ
ぎっしり
 さすがにそれは無理。

 実際のところ、お仕事自体は30~40分で終わるんですが、パビリオンに行って予約して予約時間を待って……というムーブを繰り返すので1時間に1つがいいとこだと思いました。



 キッザニアガチ勢や都会野郎は、人気のお仕事を確実にゲットするため開園時間前に列をなすと聞きます……だが高速ブッとばして片道2時間半かかる我々には関係のない話。スパッと割り切って開園1時間後に余裕の到着です。

 娘氏はまず銀行へ行って口座を作りました。原則としてお店や職場には大人が入店できないので、それらすべての手続きは娘氏がソロで戦わなければなりません。とはいえあっちもプロなので滞りなく手続きできました。いったいどうやったんだ。
 口座は別に最初に作る必要はありませんが、やるとおさいふが貰えるのでやったほうがいいです。予約の待ち時間とかにやるといいんじゃないでしょうか。

 娘氏は最初、警官か警備員がやりたいという珍しい要望を出していましたが、結局目の前に現れたDOLEのバナナハウスに吸い込まれていき、バナナをもぐなどの研修を受けている間に優先順位などどうでもよくなってしまったようです。その後、ヤクルトの研究員やら消防士やら外科医やら発明工房やらを満喫して、稼いだぺリカでカワイイなシールを買ってニッコニコでおうちに帰りました。



 そしてパパチャンは帰りの車で考えました。
 ……キッザニアのお仕事受付システムは、単純なようでなかなか難しい。Webサイトの「ご利用ガイド」の記述と、実際の運用を見たのを合わせると、だいたい以下のような感じだ。

  • JOBスケジュールカードを持った子ども本人が、目的のお仕事のパビリオンへ行って受付をする。
  • 次の体験開始時間の定員に空きがある場合は、指定の位置に並んで体験開始時間を待つ。
  • 空きがない場合、もしくは次の体験開始まで時間がある場合は予約を入れることができる。予約を入れた場合は列に並ぶ必要はなく、スケジュールカードに記入された集合時間までに戻ってくればよい。
  • お仕事を1つ予約すると、それが終わるまで他のお仕事を予約できない。定員に空きのあるお仕事は受けられるが、集合時間までに終わるものに限られる。
  • 予約時間は指定できない。直近の空きがある体験開始時間に予約される。

 以上のルールを、各パビリオンの受付の人が子どものスケジュールカードを見て適用する。

 したがって、親御さんが気にかかるのは「今待たずに入れるお仕事は何か」という情報となる。
 しかしそれは各パビリオンに行って、次の体験開始時間(正確には直近の空きがある体験開始時間)の示された札を確認しなければならない。
 そのため、頻繁に予定を確認できる大通りに面したパビリオンは予約が埋まりやすくなる……と思われる。園内はたいして広くないが、この仕様によって立地格差が生まれている。

 なんかちょっとした電子化でこの問題はすぐに解決しそうな気がするけれど、それをやってないということは、あえてアナログにしているのだろう。紙のカードに集約することにより、子どもが常に自分の状況を把握できるようになっているとか、そういう何らかの意図があるに違いない。
 それでも予約状況くらいはどっかで一覧できても……。



 これはアレだな、15分ごとぐらいに子どもが全パビリオンを回って、看板に書かれた体験開始時間を端末に入力して回る「データ入力者」というアルバイトアクティビティを開設すればちょうどいい塩梅になるのでは? 「半端な電子化をしたせいで逆に現場の仕事が増える」みたいなことは我々大人の世界でもよくある話だし。